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勢いだけでとりあえず開設した二次創作保管庫です。「二次創作」をご存知ない・嫌悪を覚える方は閲覧をご遠慮ください。DDFF及びFF6にて魔導の少女を溺愛する駄文を羅列いたします。
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2017/10/24 (Tue) 03:40
Posted by シスターM
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こんばんは、管理人です。
最近少しだけ、頭の中が創作モードになってきた感があります。
とは申しましても、相変わらずの駄文綴りでございます故、よろしくご了承願います。

さて、当ブログでも一番愛でている(つもりの)ティナさん、誕生日が18日なのですが。
ネタが詰まっている悲しい現状でございます…。
ロクティナ的小噺は、某所にアップさせていただいてるのですけどね。ふむむ。

仕方がないので、突発367ネタをひとつ投下させていただきます。
本当に…突発の小噺ですよ。ご了承くださいね。

歩き出す。
未来を、つかむため。

 

 『departure』

 

「ん……」
目を開けると、視界に広がる、荒野。
ゆっくり上半身を起こし、視線を巡らせれば。
火を囲んだ反対側、胡坐のまま眠るクラウドと、隣でうずくまって眠るルーネス。
夜の火の番を、ふたりで引き受けると言って、私を休ませることを優先した彼ら。
体力の違いを考慮してくれたのだろう、と、昨夜は申し出をありがたく受けて。
十分な休養を取ることができた、私の体調は、上々だ。
(疲れているのね、ふたりとも)
そっと立ち上がってから、使っていた毛布を手にして。
ふたりへ掛けてから、周囲を見回す。
(魔導の気配は感じられない。警戒すべき存在は、いなさそう)
朝食のための水を調達しよう、と判断し、移動を開始した。

(……こっち、かしら)
自らの勘というか、気配頼みの水源探しは、今日も成功。
小さな泉に滾々と湧き出る清水を、手の平で掬って口へと含む。
甘さが感じられる涼味を確かめてから、簡単に洗顔をして滴を拭う。
朝の清浄な空気の中で、一陣の風を浴びた。
(始まるのね。また、戦いが)
元いた世界ではない場所で、異世界の仲間たちと手を携え挑むのは、未知の敵。
しかも、機知の敵までも含まれるという事実に、驚嘆せずにはいられなかったが。
それでも理解できるのは、迷っているべきではないという、意思。

戦うと決めた、今だから。
もう、迷わない。

持参した容器に汲んだ水を手にして野営場所へと戻ると、驚いたことに。
「「ティナっ!」」
「え?」
クラウドとルーネスのふたりから声をかけられ、走り寄られて。
なぜかクラウドには両肩を、ルーネスには手をつかまれる。
「あの、ふたりとも、どうかしたの?」
表情にも声にも焦りが見られるふたりの様子が気になって、首を傾げると。
「どうかした、ではないだろう!」
「そうだよ!僕ら、心配したんだからね」
ふたりは必死の形相で、私へと迫るような迫力の口調で言い寄った。
「心、配?」
どうして、と言葉を続ければ、ふたりは揃ってがっくりと肩を落とし。
「あんたに何かあったのか、と思っただろう」
「そうだよ!僕らほとんど同時に目を覚ましてみれば、ティナの姿がなかったんだ」
離れる前に一声かけるなり、伝言を残すなり、してくれれば良かったのに!と。
ルーネスは興奮した調子で叫び、クラウドも全くだ、と同意する声。

そこまで言われて、漸く気付いた。
「私の身を、案じてくれたのね」
納得した自分の心に、広がるのは歓喜。
知り合って間もない自分の存在を、大事な仲間だと認識してくれたという、証明。
本当にふたりは、優しくて。
「ふたりとも、ごめんなさい。それから、ありがとう」
私は自然と緩んだ表情のままに、彼らへ感謝を述べてから。
「それからね、ふたりとも。おはよう」
朝の挨拶を忘れていたわ、と言葉を足して。
食事の準備をしておくから、顔を洗ってきたら?と、水の場所を伝えた。
ああ、と歩き出すふたりの背を見送ってから、食事の準備を進めつつ。
見上げた空は、青く澄んで。
今日からは、仲間たちと歩き出す自分へ。
激励をしてくれているのかもしれない、と、心が軽くなった。

不安に怯え、過去の苦しみを夢に見るのは終わらせて。
今日からは、未来の希望を掴み取るために、歩き出そう。


   *


(ティナには、敵わないなあ)
僕は、ティナの薦めに従って、洗顔すべく水場を目差す。
隣を歩くクラウドも、同様。
心なしか、その整った顔立ちは、どこか疲れが見えて。
きっと僕と同様に、先程のティナの見せた姿に、気が抜けたのだろう。
戦士と呼んでいいのか迷う程に華奢で、綺麗なひと。
しかしながら、驚く程の魔力をその身に宿した、強いひと。
彼女の仇敵と対峙した経験から、戦う意思を強固にした、と思ったら。
時に驚く程浮世離れした言動があって、僕は戸惑うことが多い。
そして僕の感じた戸惑いは、隣を歩くクラウドにも共有のものだ、と閃いた。

「……あの、クラウド」
僕はちょっと遠慮気味に、声をかける。
「何だ」
「ティナのことなんだけど」
「……ああ」
クラウドの返答には不自然な間があったが、それには触れず、僕は続けた。
「何ていうか、ティナって……天然、だね」
僕のチョイスした言葉が、適切かどうかは迷ったけれど。
少なくともクラウドが、僕の発言に対し、一度目を見張ってから。
「……ひとりで遠くにやらないよう、俺たちが気をつけるべきだな」
溜息混じりに漏らした台詞が、彼の全てを表しているようだった。

3人の旅が、始まるのだから。
綺麗で強くて、どこかハラハラさせられる、誰より素敵な彼女を。
僕らが、きっと、守る。


   *


『今度は必ず、守り抜く。』


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シスターM
性別:
女性
自己紹介:
とうとう40代になった専業主婦。
二次創作歴はオンラインで10年程度。たまに好きジャンルのアンソロ本に寄稿させていただいてました。
此度はソフト未購入なのにムービーと素敵サイト様の作品によって墜落→6キャラ総愛され→本編6カップリングプラス、とブログがおかしな進化中。結局ハード込みでソフトお買い上げ(笑)自プレイはチュートリアルで既に断念気味。
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