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勢いだけでとりあえず開設した二次創作保管庫です。「二次創作」をご存知ない・嫌悪を覚える方は閲覧をご遠慮ください。DDFF及びFF6にて魔導の少女を溺愛する駄文を羅列いたします。
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2024/04/19 (Fri) 12:12
Posted by シスターM
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2011/08/31 (Wed) 15:05
Posted by シスターM
8月も最後となりましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか?
明日から新学期という方も、いらっしゃるかもしれませんが、まだ残暑の続く地域もあるでしょう。
皆様どうぞ体調にはお気をつけ下さいませ。

前回投稿したM/H/P的小ネタ話、ごく一部からご反響をいただきまして。
試しに小噺を書いてみたら、何か書けました(苦笑)。
で、残念な事に、ティナが一切出ていないという有り得ない話ですが、投稿してみます。

以前書いた設定の中のFC組(1~3)戦士の方たちの、お話です。

出没地域が広域にわたる、正体不明のモンスター。
国の平穏を脅かす可能性のある、未知の存在を。
調査するのは、ギルドナイトたる者の、務め。

しかし。
「……ここも、手掛りはなし、か」
いざ調査を始めると、あまりに乏しい物象や証言で、早くも調査は暗礁へ。
どうしたものか、と天を仰いで。

気分転換を兼ねて、知己を訪ねることに、決めた。

 

『ランチタイムの来訪者』

 

ディシディア国の北の外れ、ウルの村。
ここには、私のかつての相棒が住まう。
「邪魔するぞ」
「ライト!久し振り。でも前にも言っただろ、訪ねて来るなら事前に連絡してくれよ」
不意討ちの訪問に対しても、いつも苦笑いしつつ応じてくれる彼、フリオニール。
1年程前に、とある依頼の最中に大怪我をしてしまい、万全の動きが取れなくなったとして、ハンターを引退した彼は。
今はここ、ウルの村で新人たちを指導する『教官』という職を得ている。
気さくで面倒見の良い彼には、相応しいと思う。
「で、今日は何の用だ。また飯が食いたい、か?」
「ああ」
手製のハーブティー(これも大変美味い)を出してくれた、フリオニールの問いかけを肯定すると、肩をすくめて。
何か食いたい料理はあるのか、と腕まくりをしながら聞いてくれた。
「……ハンバーグ」
「わかった。材料はちょうどあるから、任せておけ」
慣れた手つきで濃紺のエプロンを身に着けると、フリオニールは台所に向かい。
入れ替わるように私の目の前には、利発そうな金髪の少年が現れた。

「ルーネス、久しいな」
「ええライトさん。またフリオさんのご飯を食べに来たんですね、アンタ」
呆れたような眼差しを持つ、大人びた雰囲気の少年ルーネスは、フリオニールの弟子。
ハンターとして必要な知識は十分に持ち合わせているが、武器の扱いにはてんで不得手であるらしく、彼から指南を受けている。
「剣の扱いは上達したのか」
「うーん……胸を張って『勿論です』なんて言えるようには、まだなってないですよ。残念ながら」
少しは上達したと思うんですけどね、と口惜しそうに付け足すその表情は、年齢相応の少年らしい素直な口惜しさが滲み出ていて。
知らず、笑みを浮かべてしまう自分がいる。
「食事の後にでも、少し見てやろう」
「え?」
「フリオニール程ではないが、少々なら片手剣も扱える。私では役者不足かな」
目を丸くしていたルーネスに問いかけると、彼は慌てて首を振り。
「とんでもないですよ!そんな、ギルドナイトのライトさんが指導だなんてっ!」
僕程度の者にそんな、と彼らしくもないうろたえっぷりは、中々の見ものだが。
私は彼の思い込みを訂正すべく、口を開いた。
「別にギルドナイトの職に就いていたとて、ハンターである事に変わりはない。そして誠のハンターならば、己と同じ道を歩む者を手助けしたいと思うものだ」
「ライト、さん」
「たまには違う者の指南を受けるのも、勉強になるだろう。いいな?」
やや呆然とした表情のルーネスへ、私は念押しをした。

「こら、ライト、うちの弟子をあまり苛めるなよ」
唐突に割り込んできたのは、フリオニールのやんわりした咎め立てと、いい匂い。
彼の両手には、こんがり焼けたハンバーグの載ったプレートが2枚。
「こっちの目玉焼き乗せがライトで、チーズ乗せがルーネスだぞ」
フリオニールが皿を私とルーネス双方の前に、置いてくれて。
相変わらず私の好みを踏まえた、手作りソースや付け合せの野菜までも、見事な一品。
いや、ウルに定住するようになってから、腕前がさらに上達していそうな気がする。
見るからに美味そうなそれを眺め、私たちは生唾を飲み込んだ。
「で、パンとスープと、サラダは適当に取って食べてくれよ」
次々とテーブルを埋める、フリオニールの特製料理。
最後に彼が席についたと同時に、私とルーネスは、我先に、と料理を食べ始めた。
「フリオさん、美味しいです!」
「うん、やはりフリオニールの料理は最高だな」
「お褒めに預かりどーも。でも、何も出ないぞ2人とも」
それでもまんざらでもない表情を見せてから、フリオニールも食事に手をつける。
食べながらの話題と言えば、やはりギルドを介して噂が広まる、正体不明のモンスターの話で。
現在自分も調査中だ、と告げると、俺の飯はやっぱりついでだったんだな、とフリオニールはにやりと笑う。
(……私としては、調査がついでのようなものだったが……)
本音は心の奥深くへしまい込んで、私は彼との話に意識を傾ける。
「このウルまで被害に遭うような事態には、ならねばいいが……」
「今は本当に困ります。ウルに拠点を置いてくれてるハンターさんは、誰もいない」
フリオニールとルーネスの表情が険しくなるのも、当然で。
確かに、怪我で現役を退いたフリオニールには、村の守り役は務まらない。

と、なれば。
「なあフリオニール」
私はここへ参上した、もうひとつの用事を、切り出した。
「実はギルド本部からの、非公式な要請なんだが。新人ハンターをここで育成して貰えないか、と」
「……本当に?」
「お前の育成能力を見越しての、要請なんだ」
受けて貰えるか、と。
私はかつての相棒の瞳をじいっと見つめ、回答を待った。


   *


それは。
新人ハンター4人が、ここウルへと派遣される事になる、ちょうど2週間前の。
昼下がりの出来事だった。

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シスターM
性別:
女性
自己紹介:
とうとう40代になった専業主婦。
二次創作歴はオンラインで10年程度。たまに好きジャンルのアンソロ本に寄稿させていただいてました。
此度はソフト未購入なのにムービーと素敵サイト様の作品によって墜落→6キャラ総愛され→本編6カップリングプラス、とブログがおかしな進化中。結局ハード込みでソフトお買い上げ(笑)自プレイはチュートリアルで既に断念気味。
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