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勢いだけでとりあえず開設した二次創作保管庫です。「二次創作」をご存知ない・嫌悪を覚える方は閲覧をご遠慮ください。DDFF及びFF6にて魔導の少女を溺愛する駄文を羅列いたします。
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2024/04/19 (Fri) 11:20
Posted by シスターM
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2011/10/12 (Wed) 21:58
Posted by シスターM
こんばんは。
先月からずっとFFではなくドラ○エⅢをやりまくっていた管理人です。
だってリアルでファミコン版購入した人間ですもの!予約で行列並びましたもの!!
玩具店で「やっぱり来たなファミコン少女(←当時懇意にしていた店長からの呼び名/事実)」って笑われましたもの!!!

世界に平和を戻したところで、相変わらずのMHP的現代パロネタを投下してみます。
ちょっと阿呆なティナさん御家族設定を考えてたら、駄文を捻ってしまいまして…。
ご理解できないお客様方、本当に申し訳ございません!
今月はティナの誕生日もありますので、真面目に頑張ろうと思います。

ところで、今月はスパークですね。
行きたいマジで!と思っているのですよ、ただし別ジャンルで(爆)。
FFも時間があれば行きたいし、六本木でドラ○エ展やってるし…あああ上京したいネタだらけ。
地方在住である事を、これ程口惜しく思うことは、年に1度ぐらいです。
くー。

俺には、仕事熱心な父親と。
残念な兄と、可愛らしい妹がいる。

 

『マイファミリー』

 

俺はクラウド=ストライフ。
現在大学3年生の、ストライフ家次男。
大学では法学部に在籍しており、将来は裁判官を目差している。
来年の司法試験には是非とも合格したく思い、猛勉強の毎日だ。
母は故人となって久しい我が家の家族は、父・兄・妹。
家族仲は悪くはない、むしろ良い方なのではないか、と思っているが。
まず、某商社で働く父・ガーランド=ストライフ。
世界を股にかけて働く父と顔を合わせる機会は、そう多くはない。
母セーラが5年前に病没してからは、更に父が多忙となった。
恐らく母を喪った寂しさを、仕事で紛らわせているのだろうと感じる。
俺たち子どもも幼いわけではなく、父との親子の愛情を疑う事など到底ない。
母の命日と誕生日、それから子どもたちの誕生日には。
どんなに多忙を極めていても、最低限声を届けるような気遣いをする、父だから。

問題は、俺の兄だ。
兄の名はセフィロス、現在薬学部の4年生。
薬剤師を目差していたはずだが、どうやら研究が楽しくなってきた様子で。
研究員として働く、と、某製薬会社の内定を得た。
そんな兄は、家族の贔屓目を除いたとしても、美形といって差し支えないだろう。
昔から何故かもの凄い長髪にしているが、周囲の評判はかなり良いらしい。
学業の成績も優秀で、なおかつスポーツも得意なうえに、剣道2段の腕前を誇る。
当然のように、女性からモテているのだが。
好みのタイプを問われた場合、兄は決まって。
「俺の妹を大切にしてくれる女でなくては、話にならんな」
……と、周囲がもの凄くドン引きするような台詞を、真顔で放つのだ。
(確かにティナは可愛いんだが、なあ)
あれはいくらなんでも、溺愛が過ぎるというものではないか。
兄の言葉に顔面が引き攣る、それなりの美しさを持った女性たちが、気の毒で。
策を考えてはみるものの、正直なところ良案はまるで浮かばない。
かといって、このままでは兄の将来の自立した生活に、重大な支障が生じるだろう。
何よりも、間違った方向に溺愛される妹が、不憫だ。

さて、そんな風に長兄から異様な程溺愛されているという、我が家の妹は。
その名をティナといい、現在高校2年生。
あのごっつい父とは欠片も似ず(実際うちの兄妹は、全員母に似て良かった、と周囲か
ら言われる始末)、それはもう華奢な印象を与える美少女だ。
兄の贔屓目を除いても、間違いないと断言できる。
きらきら輝くプラチナブロンドも、淡雪のような白い肌も、宝石のような瞳も。
薔薇色の唇から発せられる鈴を転がすような声も、女性らしい曲線を描く体躯も。
街を歩けばたちまちに、モデル事務所やらタレント事務所やらの名刺が溜まる有様だ。
(ただしこれは、うちの兄妹全員が共有する悩みだが。)
しかも学業優秀で運動神経も良く、更には性格も温厚で控え目、家事も万能。
絵に描いたような素晴らしさで、高校内のマドンナ的存在であるらしい。
その噂は兄もちゃんと知っており、さすが我が妹だ、と胸を張りつつ。
「ティナの男女交際なんぞ認めん!俺の屍を越えて行く男でなくてはな」
きっちり100%真顔で言い放つ、大変残念な姿を見なくてはならなかった。
(兄さん、どこのゲームタイトルだよそりゃ)
心の中だけで突っ込みを入れ、俺は思わず天井を見上げた。

父や兄が知らず、俺が知っている事実。
ティナは今、ひとりの同級生と、男女交際をしている。
相手の名前はスコール=レオンハート、ティナのクラスメイトだ。
やたらと整った顔をしており、更に成績も良く、剣道初段の腕前だという。
当然のように女子生徒からの人気が高く、親衛隊までいる始末だと耳にした。
そんな相手と交際などして、正直なところティナの身に何かあったらどうしよう、と密
かに心配していたが。
「大丈夫ですってクラウド先輩!」
「そうそう、心配無用ですってば」
ティナやスコールの狩り仲間であり、俺が高校で在籍していたクラブの後輩でもある男
たち─バッツ=クラウザーとジタン=トライバルは、自信ありげに答えた。
「そうか?しかし」
眉を潜める俺の態度に、後輩2人は揃って首を振る。
「だってティナちゃんですよ?いくらスコールが好きだって言っても、普通の女がティ
ナちゃんを蹴落としてやる、なんて思いませんって」
「そうそう!顔も頭も性格も、どうやったって太刀打ちできませんもん」
逆もそうなんですけどねー、と2人の言葉がハモる。
「逆?」
「ティナにも親衛隊があるんですよー」
「んで野郎共も、スコールに挑むなんて馬鹿な真似はできない、って事ですよん」
何たって校内アンケでぶっちぎりの『理想カップル』でしたからねあの2人!と。
後輩2人は、満面の笑みで教えてくれた。

(……何ともまた、凄いな)
俺は、そうか、と後輩たちへ答えてから、溜息をひとつ。
今は隠し通せている様子だが、恐らく近い将来に、スコールの存在は兄の知るところと
なるだろう。
そうなれば、恐らく。
「スコールは、これから苦労しそうだな」
「「へ?」」
俺の言葉に首を傾げた、後輩たちの表情に、苦笑いしつつ。
「うちの兄さんが出てきたら、大変な目に遭うって事だ」
その言葉を聞いた途端に、目の前の彼らは顔を見合わせてから、頷いた。
「あー、確かに」
「セフィロス先輩は確かに強敵ですねぇ。あれかなあ、ソロでタイムアタックやって勝
たなきゃ駄目とか言われそうだなあ」
苦笑いをしながら、ぼそりとバッツが漏らした、冗談めいた言葉を。
(有り得る……)
俺は、何ともいえない気分のままで、聞いていた。

遠くない未来の、予言として。

 

   *

 

そんな遣り取りのあった、数ヶ月後。
「クラウドォ、大変だ!一大事だっ」
日頃冷静沈着な兄が、居間に駆け込んでくるなり、がっくりと膝をついて崩れた。
「何があったんだ、兄さん」
有り得ない程取り乱した兄の姿に、慌てて駆け寄ると。
「ティナに、ティナに……あいつに彼氏がいるらしい、と……」
(……とうとうバレたか……)
俺は眉間に皺を寄せつつ、さてどうこの場を取り成すか、と思考を廻らせ始めると。
「ななな、なんだとぉぉぉぉ!!」
唐突に耳へ届いたのは、ずいぶんと久し振りに直で聞いた、大音声。
「父さん!?」
「いつ戻ってきたんだよ、父さん」
すっかり取り乱すのも忘れた兄と、目を丸くしていると。
「3時間程前だ。そんなものはどうでも良い!それよりもティナの事だ!」
この日がとうとう来てしまったのか……と、父までがっくりと項垂れる。
その様子を見た兄は、改めて床に座り込むと、大仰な溜息をひとつ。
「やはりここは、俺たち兄弟を全員倒せる逸材か否かを試して……」
「兄さん落ち着け、何を現実逃避したことを考えるんだ。父さんも何を落ち込む、ティ
ナはもう高校2年生だぞ、彼氏ぐらいできてもおかしくないだろうが」
大の男2人が落ち込む様は、はっきり言って見苦しい。
俺は盛大に眉間に皺が寄るのを意識しつつ、父と兄へ説教を食らわそうとすると。

「ただいま、って、あら!お父さん!お帰りなさい」
まさかのタイミングで、ティナが帰宅。
「「ティナ!」」
途端に元気を取り戻したのか、父と兄は顔を上げ、ティナへと近づく。
「セフィロス兄さんも早かったのね、お帰りなさい」
「ティナ、ちょっと耳にしたのだが」
「あ、セフィロス兄さん、申し訳ないけれどお話は待ってくれる?」
家族の切羽詰った声を全く意に介せず、ティナはにっこり笑顔になって。
「せっかくお父さんが帰って来てくれたんですもの、今日はご馳走にしないとね」
兄さん車を出して貰えないかしら?と、小首を可愛らしく傾げておねだり。
「!……すぐ準備する」
ティナのおねだりには200%逆らわない残念な兄は、即座にガレージへと向かい。
「良かったらお父さんも一緒に行かない?夕食に好きなものを作りたいわ」
「ティナ!もちろん、わしも行くとも!」
「わあ、嬉しい。お父さんとお出かけできるの、久し振りね」
あんなに落胆していた父親が、目に見えて元気になった。
「俺は留守番してるから、ティナ、気をつけて行って来い」
「ええ、ありがとう、クラウド兄さん。行ってきます」
デザートは兄さんの好きなものを作るわね、とティナは笑顔で出かけて行き。
家の中には、静寂が戻った。

「嵐の前の、静けさだな」

自分の声がやけに響いた心地がして、俺は溜息をついた。

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自己紹介:
とうとう40代になった専業主婦。
二次創作歴はオンラインで10年程度。たまに好きジャンルのアンソロ本に寄稿させていただいてました。
此度はソフト未購入なのにムービーと素敵サイト様の作品によって墜落→6キャラ総愛され→本編6カップリングプラス、とブログがおかしな進化中。結局ハード込みでソフトお買い上げ(笑)自プレイはチュートリアルで既に断念気味。
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