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勢いだけでとりあえず開設した二次創作保管庫です。「二次創作」をご存知ない・嫌悪を覚える方は閲覧をご遠慮ください。DDFF及びFF6にて魔導の少女を溺愛する駄文を羅列いたします。
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2024/04/27 (Sat) 05:14
Posted by シスターM
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モモサキトモル様のHeaven's様から拝借した「風邪ひきで10のお題」、7つ目リサイクルです。
が。
私はどうも彼のイメージをどこか歪めまくっていると思います(爆)
おかしいなあ…。

でも個人的には気に入ってるのは秘密です。

7.心配性

潤んだ瞳で見つめられて、僕はもう限界です。


   *


鎧で完全武装しているこの身が、寒さに晒される機会は少ない。
なのに、今回不運にも風邪が大当たりして。
結果、僕は目下、ベッドの住人。
「無理するなよな、全く」
「言葉もないよ……ゴホッ」
「ああ、もう!必要以上にあんまり喋るな!守ってくれよ、セシル」
食事を持って来てくれたフリオニールにまで、叱られた。

(……心配かけちゃった、だろうなあ……)

ふと心に過ぎったのは、儚げな印象の少女の面影。
何せ彼女の目の前で倒れてしまったのだから、驚かせてしまった事は想像に難くない。
「ティナ、は?」
掠れ気味な声で尋ねてみると、フリオニールは苦笑いして。
「本当は、ティナが看病の方が良かったろ。ごめんな、ウォーリアが『ティナは入室禁止!』って」
「……感染予防?」
「そういう事。ティナに対しては、皆過保護だからなあ」
僕の言葉に肩を竦めると、それでもフリオニールは付け足す。
「でもきっと、もう少しでティナは来ると思うぞ」
「何、で」
「ウォーリアは、結局ティナに甘いだろ。珍しく彼女が食い下がってたから、ちょっと泣き落としでもすれば」

彼の言葉を遮るように、唐突にノック音。
フリオニールがにやりと笑って「誰だ?」と問えば、予想に違わない声がした。
「あの、私」
「ティナか、大丈夫だぞ、セシル今起きてるから」
「本当?」
ドアの向こうの声が弾んだ、と思ったら、転がるような勢いでティナが入室してきて。
「……セシル……」
目に涙をまあるく溜めて、僕を真剣に見つめてる。
俺は戻るから後頼むな、とフリオニールはさっさと退散してしまって。
僕は泣き状態3歩前のティナを見つめ、硬直した。


   *


ああ神様、ごめんなさい。
次からはきっと、泣かせません。

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シスターM
性別:
女性
自己紹介:
とうとう40代になった専業主婦。
二次創作歴はオンラインで10年程度。たまに好きジャンルのアンソロ本に寄稿させていただいてました。
此度はソフト未購入なのにムービーと素敵サイト様の作品によって墜落→6キャラ総愛され→本編6カップリングプラス、とブログがおかしな進化中。結局ハード込みでソフトお買い上げ(笑)自プレイはチュートリアルで既に断念気味。
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