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続いてはティナから誰かへの2作、そして誰かから彼女への1作です。
2作目と3作目は、気分的には連作なのですが、正直繋がってない印象が物凄く(汗)
更に管理人には珍しい文章ですので、注意点を記載しておきます。
※2作目・3作目が所謂死にネタですので、ご注意を。苦手な方は閲覧なさらないようお願い申し上げます。
この感情をそう呼ぶのというのなら私は知りたくなかった
知らないままでいたかった
恋とか愛とか 分からないままでいさせて欲しかった
子ども達との交わりの中で生まれたものは『愛する心』。
それは温かくて、心を優しく包み込むもの。
でも、今私が確かに感じているものは、それじゃない。
もっと熱くて、苦しくて、それでいて激しい。
時にはそれに翻弄され、悩み苦しむ事もあって。
だけど、子ども達といる時よりも、幸せを強く感じるときがあって。
……これも『愛する心』なの?
ならば私は、知らないままでいたかった。
貴方に出会わなければ、知らなかったのかもしれない。
でも、それも今となっては遅過ぎる。
どんなに切なくて、涙を流しても。
どんなに苦しくて、溜息を零しても。
激しさと優しさを併せ持つ、不安定な幸福を。
確かに、得てしまったから。
もう、逃げられない。
*
最期の我侭 貴方にとって大切な人でなくていいただ忘れないでいてくれるなら
こういう奴がいたんだって時々でいいから想い出してくれるなら それだけでそれだけで もう
……なかないで、もう。
唇で必死に紡いだのは、ほろほろと涙を零す瞳が溶けないように。
震える指で眦に触れると、涙の量が更に増した。
あなたの涙が、私の手に絡みつく血を、洗い流す。
力が抜けた私の手が落ちようとしたとき、あなたの大きな手が、包んでくれた。
(あたたかい、よ)
あなたの手が。
あなたの涙が。
あなたの心が。
「……あ、りが、と……」
風にかき消されてしまいそうな程、か細い音色の私の声。
たぶんこれで、あなたは私を完全に忘れたり、しないよね。
きっと死ぬまでに一度ぐらいは、思い出してくれるよね。
ありがとう。
そして、ごめんね。
あなたを血の記憶で縛り付けてしまう罪を、許して。
*
ありがとうなんて陳腐な台詞しか言えないけれどそれでも云わせて下さい
貴方に出逢えて世界はこんなにも愛おしいものなんだってことを知ることが出来たのだから
「ティナ」
貴方の名前は、いつ口にしても甘くて。
そっと唱える度いつだって、幸せになれた。
ああ、なのに。
応えてくれるはずの貴方は、もう、ここにいない。
世界を守る戦いの中、貴方は散った。
『ありがとう』と最期に言って、笑顔で。
失ったかたちのひとつひとつ全ては、記憶の中にも感触の中にも残っているけれど。
だけどやっぱり、貴方は、もう、ここにいない。
情けなくも涙を流すしか、自分にはできなかったのに。
気丈にも涙を流さず笑顔で眠りについた、貴方。
ああ、どうして。
世界は弱い自分から、貴方を切り離してしまったの?
この世界が素敵だと、愛おしいと。
それを教えてくれたのは、貴方なのに。
貴方をなくしてしまった事は、本当に悲しくて。
貴方が愛しくて、たまらないから。
せめて貴方が眠ったときのように、偽りでも笑顔を作って。
この世界で散った、貴方へ贈る言葉はひとつだけ。
「ありがとう」
(配布元:選択式御題)
誰がティナを支えていたのか、ですが…。
えー、このご質問に関しては『皆様のご想像にお任せ』ですね。
文章執筆時にも、相手を特定しないような記述を目差したつもりです。
ティナのお相手に関しては、お客様それぞれが理想をお持ちだと思います。
ですから、ご自分の一番しっくり行くお相手を想像しつつ、お読みいただきたく思うのです。
最初にお断りしておくべきでしたね(汗)申し訳ありません。
以上、よろしくご了承願います。
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二次創作歴はオンラインで10年程度。たまに好きジャンルのアンソロ本に寄稿させていただいてました。
此度はソフト未購入なのにムービーと素敵サイト様の作品によって墜落→6キャラ総愛され→本編6カップリングプラス、とブログがおかしな進化中。結局ハード込みでソフトお買い上げ(笑)自プレイはチュートリアルで既に断念気味。