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勢いだけでとりあえず開設した二次創作保管庫です。「二次創作」をご存知ない・嫌悪を覚える方は閲覧をご遠慮ください。DDFF及びFF6にて魔導の少女を溺愛する駄文を羅列いたします。
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2024/04/27 (Sat) 02:18
Posted by シスターM
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Heaven's様から拝借した「風邪ひきで10のお題」のその1です。拍手お礼文のリサイクル。
まともな創作があまりできずにおりますので、新作をアップできずにいるのが申し訳ない限りですが…。
どうぞお許し下さいませ。

1.声変わり

あれ?
あれれ?

いつもと違う。


   *


「ティナ」
僕はティナを見かけたので、その名前を呼んだけれど。
どうしてか、喉に何かが引っ掛かる感じがして、いつもの自分の声じゃない。
「あら?ルーネス……どうしたの?」
「え?」
「声が何だかおかしいの。掠れてるわね」
それはティナにもわかったようで、眉間にきゅ、と皺を寄せて。
しゃがみ込んで僕と視線を合わせてから、そっと額に手を置く。
普段なら、僕の身長が低い事を思い知らされるその姿勢は、ムカっとしちゃうけれど。
今は不思議と、彼女の綺麗な瞳が僕だけを見てくれているのが、嬉しい。
と、ティナが唐突に軽く叫んだ。
「やっぱり!少し熱があるわ」
「……え……」
「声が枯れてると思ったら、風邪かしら。大変、すぐ横にならないと」

言うや否や、そのまますっと立ち上がり、ティナは慌しげに辺りを見回して。
たまたま通りがかったフリオニールが、そんな彼女を見咎める。
「ティナ、どうしたんだ」
「あ、フリオニール!ルーネスが風邪みたいなの、寝床の準備、頼めるかしら」
「本当か?そりゃ大変だ。すぐ準備するからな、ルーネス」
ティナ以上に世話焼きなフリオニールは、即座に寝床の準備へと走って。
その背を見送って安堵の溜息を漏らしてから、ティナは僕に笑いかけた。
「もう少しだから我慢しててね?ルーネス。後でスープ作るから」
にっこりと、優しい笑顔。
それから、僕の手を優しく握ってくれたから。
「……うん」
僕は素直に頷いて、白い手を優しく握り返した。


   *


声だけで、君が気付いてくれたから。
照れ臭いけど、嬉しいや。

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プロフィール
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シスターM
性別:
女性
自己紹介:
とうとう40代になった専業主婦。
二次創作歴はオンラインで10年程度。たまに好きジャンルのアンソロ本に寄稿させていただいてました。
此度はソフト未購入なのにムービーと素敵サイト様の作品によって墜落→6キャラ総愛され→本編6カップリングプラス、とブログがおかしな進化中。結局ハード込みでソフトお買い上げ(笑)自プレイはチュートリアルで既に断念気味。
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