◆短文つめあわせてみました

こんばんは、管理人です。
えー、パラレルもひと段落したところで、普通の少女受けを書こう！と思い立ち。
モニカ様の「選択式御題 」から、ショートタイトルを拝借してみました。

結果。
何に触発されたのか、超短文ばかりをがりがり…もとい、カタカタと←キーボード
あまりに短文ばかりなので、詰め合わせ扱いで、一気にアップしてみます。
カテゴリに関しては、少女の独白のような、大変微妙な雰囲気もあるため、悩みました…。

そして、昨日から始めさせていただいたアンケート。
なかなか面白い展開の様子で、管理人もわくわくしております。
おひとり様一票とさせていただいてますが、皆様のご投票、お待ちしております。

※追記　6/11ファイル一部修正していますが、本文に変化はありません。

あのひとの倖せはとても哀しいものでした （６→10）


皆が幸せになったのだから、俺も倖せだ、と。
あなたが笑うのは、痛い。
あなたの存在を失う事が、幸せに繋がるのなら、そんな幸せ選びたくない。

あなたは、目を丸くしてから。
ありがとう、と静かに呟き、誰よりも悲しい笑顔で笑った。
透き通った硝子よりも透明な、儚い笑顔で。

そんなあなたの笑顔は、苦しくて、いや。


　　　＊

ならばあんた　一体誰に　救われたいの？（５←→６）

孤独を知っているから、何も求めようとしない。
最期を覚っているから、何も求めようとしない。

あなたは、仲間の手を振り払うの？
あんたは、温もりを拒絶するの？

どうしてこんなに、にているの？


　　　＊

きっとあしたはあんたがきらいなあめがふるでもねそれはそれは　うつくしいよ（２→６）

涙の雫は、大地に染みをつくっていく。
でもすぐに、降る雨に混じってしまう。

それでいいよ、君の涙は隠れるのだから。

きっと明日は、綺麗な雨が降る。

　　　＊



俺に　祈る歌を聴かせて（８→６）

一瞬だけでも。
どうか。

俺のためだけに、歌って。

あなたのやわらかい声が、俺を呼んで。
俺の身を案じてくれるのならば。

それは、天上の歌。


　　　＊


ふたりぼっちの戦争（６→６※ケフカ）

壊す事で、埋めようとした心。
はるか昔、ばらばらにされたこころ。

埋まる事はないのよ、私も、あなたも。

どれだけ強い魔力で争っても、私たち、終われない。

だから、今度こそ。
お互いを一緒に壊して、終わらせましょう？

　　　＊


勝利を勝ち取った　敗者（６本編的）

とけていく。
ぜんぶ、とけていく。

ありがとう。

もうなにも、きずつけられなくなる。
まもれないけれど、きずつけなくていい。

……うれしいよ。



　　　＊

わたしのあいした　はな　（６→３）

真っ直ぐだった。
彼はいつも最後まで、諦めなかった。

嬉しかったよ。

だから、もう、お帰り。
私を忘れて、お家にお帰り。

 

ばいばい。


　　　＊

いつもが終わった瞬間それが世界が滅んだ瞬間　だ（７→６）

わかっていたのに。

物語が、終わる時が来る事は。
知っていた、はずなのに。

こんなにも。
あんたの手を、離したくない。

だけど。

あんたより、俺が先にかたちをなくして。
元の居場所に、戻るんだな。

 

ああ、終わるよ。
有限の、優しい時間が、終わるよ。

心安らぐ世界が、終わる。

 

　　　＊

それはまるで悲鳴に　似た　（４→６）

君は鳴く。

強い魔の力を使うとき、必ず、鳴く。

クリスタルが音立てて割れるようにも思えた、細く高い鳴き声。

 

悲鳴にも、涙にも、似過ぎていて。
僕は、また目を閉じた。


　　　＊

惜しみなく与え続ける貴方の愛は飽きました（６→１）

勇者と讃えられる方を、好きになったのではないの。

「ひと」の貴方を、好きになったの。

 

わたしは、貴方の大事な「ひと」には、なれませんでしたね。

 

だって、貴方は。
皆にも、私にも、同じように笑うから。




（配布元：「選択式御題 」）