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勢いだけでとりあえず開設した二次創作保管庫です。「二次創作」をご存知ない・嫌悪を覚える方は閲覧をご遠慮ください。DDFF及びFF6にて魔導の少女を溺愛する駄文を羅列いたします。
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2017/10/24 (Tue) 03:41
Posted by シスターM
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こんにちは、管理人です。
3っぽいホワイトデー創作を考えていたら、思いのほか2が出張ってきました(苦笑)
でも彼は心根も良くて、エンカウントボイスでもたま君をお子ちゃま扱いしない人ですからね。
こんなのもあり、って事で(笑)鼻血はやめてあげましたが。

さーあとは7の人と8の人だー<ネタないのに書く気だけ満々

曲がりなりにも、僕は伝説の称号を得た光の戦士で、世界を救った英雄のひとり。
まあ、そのせいだけじゃないとは思うけど、ここだけの話、人にものを教わるっていうのは苦手。
……その、僕が。
「ルーネス、どうだ?案外簡単だろう?」
「ま、まあね」
「よしよし、それじゃティナが戻って来る前に、仕上げをしておこうか。な」
「うん!」
キッチンで悪戦苦闘してる姿なんて、あまり人には見せたくない。
そう、全てはホワイトデーに、ティナの笑顔を見たいから。


 『あなたへのおくりもの』


(ああ、どうしようかなあ……)
バレンタインデーやホワイトデーってものがある事を知ったのは、この世界に来てから。
僕の世界じゃなかった風習で、ティナも知らなかったらしいけれど。
それでも優しい彼女は「愛っていうか、感謝を込める習慣なら、素敵よ」と言って、全員にお菓子を焼いてくれた。
その習慣を教えたティーダやジタンも含め、全員でそりゃ大感激したのは、先月の話で。
「ありがとうティナちゃん!ホワイトデーは、絶対忘れないかんな!」
「俺もっス!」
で、僕としてはやっぱり、ティナが喜ぶものを贈ってあげたかったので。
(…………やっぱり、お菓子?)
そこで気付いた、重大な事実。
(ヤバい!僕、お菓子なんて作った事ないよ!)
元の世界でなら、お金で解決できるけれど、この世界の中では、そんな真似も無理。
自分で自分を追い込むアイディアに、頭を抱えてしまってから、はたと閃いた。
「そうだ!作り方聞けばいいんだ」
幸い仲間には、ティナ以上に料理を含めた家事全般が得意で、しかも僕相手にも親切な人がいる。
「あ、フリオニール!いたぁ!」
「ん?」
武器の手入れをしていた彼は、僕の声を聞いて顔を上げると、さっとそこらを片してから笑う。
「俺に用事か?なら、お茶でも飲みながら話そうか」
真面目なうえに、いつも仲間を優先してくれる、本当に優しい人だと思う。

フリオニールが淹れてくれた紅茶と一緒に、出してくれたのは。
「あれ?いつの間にキャラメルなんて」
「実は牛乳が余ってしまってな、残り物処理で悪いんだが、食べてくれ」
「え!?手作りなの?フリオニール、凄いや!」
僕が褒めると、彼は途端に頬を染めて照れ笑い。
「いや、そんな事もないぞ、案外簡単だからな。さ、どうぞ」
「うん!………美味しいね!」
甘みがふわりと広がるそれは本当に美味しくて、僕は弾む気持ちになる。
素直に感想を言うと、彼はありがとう、と優しく笑ってくれた。
「疲れた時にはこういうのって美味いだろ?ルーネスの口に合ったなら、何よりだよ」
「え?」
「俺に用事があるなんて、滅多にない事だからな。さ、話してみろよ。俺で良ければ相談に乗るぞ?」
いい人的なオーラが無限大に広がってそうな、フリオニールはとにかく真面目で。
しかも、僕の事もちゃんと一人前に扱ってくれる、数少ないひとり。
やっぱり僕の人選に間違いはなかった、と心の中で確信してから、僕は話を切り出した。
「あのさ、フリオニール」
「ん?」
「その……僕にもできる、簡単なお菓子の作り方って、教えてくれる?」

 

───で、この状態に至る。

僕の話を聞いたフリオニールは、ならこれだな、と先程のキャラメルを指差した。
「ちょっとばかり火は使うが、材料は簡単に手に入るし、失敗が少ないから初心者でも安心だぞ」
彼がそう太鼓判を押してくれたので、僕は頷き、さっそく作業を開始した。
「いいか、俺の場合分量は正確に量ってないから、材料は俺が用意する。調理をルーネスがやってくれ」
「う、うん」
いつものソードじゃなくて、初めての木へらを握る僕は、必要以上に肩に力が入ってしまい。
するとフリオニールが、ぽんぽんと優しく両肩を叩き、リラックスしろ、と笑いかけてくれた。
「大丈夫、俺も一緒についてるから。頑張ろうな」
「……うん!」
そうして彼が鍋に入れてくれた材料を、火にかけて混ぜながらゆっくりと煮詰めていくと、甘い香りが漂い始め、鍋の中身がとろりとして来た。
「どうかな」
「もう少しだろう。ほら、一度ここに中身を一滴垂らしてみてくれ」
フリオニールが示してくれたのは、水を張ったボウルで。
言われた通り、そこへ中身を一滴垂らすと、キャラメル色が水へ溶けていった。
「あれ、溶けちゃったよ」
「まだ早いって事だ。わかりやすいだろ?」
確かにその通り、彼の説明はとても丁寧で、初心者の僕にもわかりやすくて。
僕は素直に頷いて、掻き混ぜ作業を続行した。

再度中身を一滴垂らしてみると、今度は落ちた通りに形をつくる。
「よし、完成だ。ルーネス、ここに中身を空けてくれ。鍋が熱いから注意しろよ」
「う、うん」
僕は彼から手渡された鍋つかみで鍋を持ち、中身を大きなバットへとあける。
「よく頑張ったな。これが固まれば、完成だ」
「え?本当!」
「うん。よく頑張ったなあ。じゃあキャラメルが固まるまでに、紙を用意しておこうな」
「紙?」
フリオニールの言葉に僕が首を傾げると、彼はおや、という表情になってから。
「包み紙だよ、キャラメルの。せっかくなら綺麗に包んであげた方が、ティナも喜んでくれるだろう?」
「あ!そうか」
昼食後、これもフリオニールがどこからか調達したすべりの良い紙を、ちょうどいい大きさに切っていく。
そのうちにキャラメルも無事固まったようで、フリオニールに言われた通りに包丁でカットして。
ひとつずつ丁寧に、紙で包んで皿に載せた。
「ひとつ試食してみろよ。自分の作ったものの味だ、自分で確かめたいだろう?」
彼に言われてさっき食べてみたキャラメルは、自分で言うのは何だけど、美味しくて。
これならティナも喜んでくれるかな、と自然と作業も捗っていく。
そんな僕の上機嫌な態度は、フリオニールにもお見通しだったようで。
「ルーネス、きっとティナは喜んでくれるよ」
「……だといいな」
僕は彼の言葉に、ちょっとはにかみながら答えた。

 


で、結局。
たまたまあったガラス瓶に詰めてリボンまでかけて、ティナに贈った初めての手作りは。
「ルーネス、凄いわ!本当に嬉しいの、どうもありがとう!」
「……!!」
感激の抱擁に、頬へのキスまでがおまけについて来て、僕の周囲のギャラリーは大騒ぎ。
「ああぁ、ルーネスだけずっりぃの!」
「マジっスかぁー!?」
「微笑ましい姉弟の愛みたいだね。あれ、どうかしたクラウド?」
「……問題ない……(チッ)」
大変に恥ずかしかったけれど、ティナを独占できたみたいで、いい気分。

で、それから。
「フリオニールもありがとう。ルーネスにいろいろ教えてくれたのね?彼から聞いたわ」
「え、い、いやぁ」
こっそり僕が「お礼はフリオニールにも言ってあげて」と教えたとおり、ティナは素直に彼にもお礼。
あーあフリオニールったら、顔真っ赤だし……。
と、微笑ましい気分で見ていた僕の前で、ちょっと意外な展開。
「ねえ、フリオニール、私にもキャラメルの作り方、教えてくれる?」
……まじですか。
ティナが相当にキャラメルを気に入ってたのは確かだったけど、まさかそんな事言い出すとは。
するとフリオニールは、まだ顔を赤らめつつも、頷いた。
「も、勿論だよ!喜んで」
「本当?ありがとう!」
ティナは感激したらしく、フリオニールの両手をぎゅっと握ってから、ちょっと背伸びして。
「「!?」」
僕とフリオニールが呆然としている中、彼の頬にリップ音を残し、軽い足取りで去って行った。

フリオニールは……卒倒した。


   *


ティナへの贈り物は、大成功。
で、何故かフリオニールまでが、結構いい思いをした気がするんだけど……。

ま、たまにはいいか。

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◆ 無題
読んでて面白かったです。
ルーネスがティナに渡した後、キスまで付けられましたね。
ジタンとティーダ かなりショック受けて可哀想でした。
何故、フリオニールは最後卒倒したのでしょうか?
ティファ・ロックハート 2009/07/05(Sun)16:00:03 編集
コメントありがとうございました
拙宅には珍しく、ルーネスが幸せな感じの文章です(笑)。
たまには彼がいい思いをしても、よろしいのではないでしょうか?
一応、フリオニールもティナから頬にキスされたというオチなのですが…。
表現が弱くて伝わらなかったようですね。精進いたします。
シスターM  【2009/07/05 20:27】
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とうとう40代になった専業主婦。
二次創作歴はオンラインで10年程度。たまに好きジャンルのアンソロ本に寄稿させていただいてました。
此度はソフト未購入なのにムービーと素敵サイト様の作品によって墜落→6キャラ総愛され→本編6カップリングプラス、とブログがおかしな進化中。結局ハード込みでソフトお買い上げ(笑)自プレイはチュートリアルで既に断念気味。
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