◆ティナさんお誕生日おめでとう！その10

小噺ラストはティーダです。
この子のセリフ回しに悩んで、創作サイト様を巡ったのは秘密です（爆）。

太陽よりも眩しい笑顔は、貴方だけのもの。

「ティーナ、ちょっといいっスか？」
「どうしたの？ティーダ」
「へへ、じゃーん！」

後ろ手で隠していたものを、私の目の前へ。
両手で受け取ったのは、深い青が美しいラピスラズリ。

「綺麗でしょ」
「ええ、とても。でも、どうしたの？」
「ん？だってティナ、今日が誕生日って聞いたから」

コロシアムでゲットしてきた、と自慢げに胸を張り。

「心の迷いを払ってくれるんだって。効き目、あるといいっスね」

力強く頷く彼の優しさが、貰った石の輝きを強くしたような、気がして。

「ありがとうティーダ。大事に持っておく」

掌の上の石を、握り締めた。

　　　＊

貴方の真っ直ぐな笑顔と一緒に贈られた、石が。
きっと、私を助けてくれる。