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勢いだけでとりあえず開設した二次創作保管庫です。「二次創作」をご存知ない・嫌悪を覚える方は閲覧をご遠慮ください。DDFF及びFF6にて魔導の少女を溺愛する駄文を羅列いたします。
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2019/11/18 (Mon) 20:25
Posted by シスターM
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こ、こんばんは……。
しっかり一月潜ってしまってた管理人ですごめんなさい!
生存してます生きてます!

いろいろ私事が忙しいため、すっかりご無沙汰しておりました。
ご訪問くださっていたお客様方、本当に申し訳ありません。
もう少し頑張りますね。

で。

本日もまた、空飛ぶ青い何か。様から拝借した「空と青で33のお題」アップで逃げます(爆)。
まずは、これをきちんと消化させていただきたくて。
とは申しましても、タイトルと中身は全く一致が見られませんね…(滝汗)。
嗚呼何故。


19 流れ出た空の塵


降り注ぐのは、何処でも眩しい、ひかり。


   *


日増しに激しくなる、カオス勢との戦い。
偵察時に遭遇したコピーどもを何とか蹴散らして、俺は空を見上げた。
忌々しい程に青く澄み渡った、この世界の空の下。
幾度目ともわからない、溜息を零す。
「スコール」
控え目にかけられた声の主は、同胞のうちの紅一点。
御伽噺の登場人物であるかのように、現実離れした美しさと儚さの。
「ティナ」
ここから離れた場所で敵と戦っていた彼女は、ふわふわと浮遊したまま近付いて。
音も立てずに、着地した。
「私の方は終わったわ」
「こっちもだ」
偵察業務も、予定外に発生した敵兵の討伐も、果たしたのだから。
俺は仲間と合流せねば、と歩き出す。
すると彼女も、俺の隣をゆっくりと歩き始めた。
最小限度にしか会話しないのは、互いに必要性を感じないからで。
他から首を捻られても、別に双方で不便もないのだから、今更変更しようもない。
何より元の世界で傭兵の俺と、(今も信じられないが)元兵士だというティナは。
不思議な程、互いに言葉を発しなくとも通じるものを、持っていた。

「あの、スコール」
「何だ」
「止まって。左腕、出してちょうだい」
万事控え目な彼女にしては、強い口調で告げる言葉に。
素直に従って左腕を差し出すと、白く華奢な両手がそうっと差し出される。
掠り傷だと思って放置していた外傷の箇所に、彼女は手をかざした。
「外傷はあまり目立たないけれど、放置は禁物でしょう。すぐ治療するわ」
そう告げるなり手から放たれるのは、淡い緑の治癒魔法の光。
仲間うちでもトップクラスの魔力を誇り、しかも多彩な魔法を操る能力の高さ。
呼吸をするくらい自然な動きで、彼女はいつも俺たちを助けてくれる。
やがて光が治まると同時に、鈍い痛みも外傷もすっかり消えた。
「ありがとう、すまない」
「いいえ」
俺の無愛想な謝礼にも、全く気を悪くした様子を見せずに頷いて。
「広めたくない怪我なら、早めに言って。薬品での手当は、バッツに見つかるわ」
微かに口元を綻ばせ、尤もな指摘をしてくれた。
「……了解した」
薬師としての能力も持ち合わせた、意外に鋭い仲間の顔を思い出しつつ。
俺は、頷いた。

例えば、今のようなタイミング。
決して不快でも気まずいものでもない、心地良い沈黙の中でのちょっとした事が。
少なくとも俺にとっては、気持ちがよい事だった。
どちらかと言えば表情に乏しく、迷いや悩みを抱える少女が。
周囲の、俺の事まで気を配ってくれていたという、事実が。
「ティナ」
「なあに?」
唐突に呼んだ名にも、素直に反応してくれる。
水晶のような瞳に映し出された自分は、驚く程気を緩めていた。
「ありがとう」
さっきよりも感謝の情が篭るように、と念を込めて。
再び紡いだ、たったひと言に。
「──どういたしまして」
少女は素直に返答し、蕾が綻ぶかのような優しさを秘めた笑みを、くれた。


  *


青い、あおい、空の下。
やがてはお互い、元の世界へ戻るのだから。
忘れてしまうのかも、しれないけれど。

青空から降り注ぐ、光のように、眩しく輝く笑顔を。
ひと時だけ、自分だけのものにしたい。

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プロフィール
HN:
シスターM
性別:
女性
自己紹介:
とうとう40代になった専業主婦。
二次創作歴はオンラインで10年程度。たまに好きジャンルのアンソロ本に寄稿させていただいてました。
此度はソフト未購入なのにムービーと素敵サイト様の作品によって墜落→6キャラ総愛され→本編6カップリングプラス、とブログがおかしな進化中。結局ハード込みでソフトお買い上げ(笑)自プレイはチュートリアルで既に断念気味。
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