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勢いだけでとりあえず開設した二次創作保管庫です。「二次創作」をご存知ない・嫌悪を覚える方は閲覧をご遠慮ください。DDFF及びFF6にて魔導の少女を溺愛する駄文を羅列いたします。
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2024/04/25 (Thu) 21:08
Posted by シスターM
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こんにちは、小僧の入学式が終わってやれやれ、な状態の管理人です。
中学生になった小僧、毎朝学生服を着るのにひと苦労してますよ、全く。
ジャージ小僧でずっと来ていたツケが出ましたね(苦笑)。
何とか慣れてきた様子ですが、まだまだ時間がかかってます。まあ頑張れ息子よ。
…なんて書きつつ、実際ここを小僧に見られたら、確実に死ねますが(爆)。
 
さて。
空飛ぶ青い何か。
様から 拝借した「空と青で33のお題」、漸く16作目です。
こちらのお題は、拙宅でも幾度かお借りしていて、いつも素敵なお題にうっとりしつつも、その気持ちを文に全く反映させられていない駄目な状況です、が。
今回も同様か…(溜息)。
どうにかなりませんかねぇ、この文章力のなさは。


16 その青みをおびた姿


青い衣装を纏って、笑うひとは。
青に溶けてしまいそうな程、青を帯びて、佇む。


   *


以前から、不思議に思う事だった。
そこに確かにいて、笑っているのに。
彼はそこにいないような、妙な感覚をたまに覚えて。
背中を走るのは、冷たい空気。

その気分に近い感情を探すと、『恐怖』なのかもしれない。
だから、私は彼を探す。
彼の姿を見つけると、触れて確かめる。
生きた人間の、ぬくもりを。

 


「……バッツ」
「お、どうしたんだよ、ティナ」
快活な声で、人好きのする笑顔で、彼は隣へ座るよう促してくれて。
私は断る理由もなく、素直に従う。

それから、手を伸ばして触れると。
「何かあった?」
不思議そうに首を傾げ、でも私の手を振り払うなんてことはせずに。
私が気の済むまで、触れさせたままでいてくれて。

だから、うれしくて、こわい。
バッツの笑顔に潜んでいる、何かが。
彼の中にいつも、いつも、浮かぶものが。
いつでも彼を、連れ去ってしまうような、気がして。

「バッツ」
「ん?」
「……ごめんなさい、何でもないの」
「そ、か?」

上手に表現できなくて、口を閉ざすと。
彼は困ったように、でも軽く息をついて。
私の頭をぽんぽんと、幼い子をあやすように叩いて。
大丈夫だよ、心配すんな、って繰り返してくれる。

 


やさしくて、こわい。
あなたが、こわい。

いつか青に溶けて、空に消えてしまいそう。

おねがい、いかないで。

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プロフィール
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シスターM
性別:
女性
自己紹介:
とうとう40代になった専業主婦。
二次創作歴はオンラインで10年程度。たまに好きジャンルのアンソロ本に寄稿させていただいてました。
此度はソフト未購入なのにムービーと素敵サイト様の作品によって墜落→6キャラ総愛され→本編6カップリングプラス、とブログがおかしな進化中。結局ハード込みでソフトお買い上げ(笑)自プレイはチュートリアルで既に断念気味。
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