◆同じ空の下で生きる僕ら

空飛ぶ青い何か。様から 拝借した「空と青で33のお題」にチャレンジします。
拙宅開設当初にお越しのお客様なら御承知でしょうが、一時期の更新ペースに比べ、最近のペースはものすごくゆっくりです。
それ故、いつ終わるかもわからぬままに見切り発車。
マイペースに取り組んで参りますので、気長にお付き合いいただければ、幸い。

最初のタイトルを見た時思い出したのは、Wolさんのあのシーンです。
そのまんま、使ってしまいましたよ。

１　同じ空の下で生きる僕ら　

違う場所から、集ったけれど。
心は、同じ空の下。

　　　＊

戦いに明け暮れる異世界で、巡り会った同胞。
住む世界も生い立ちも、能力も何もかも違う、それでも『仲間』で。
確かに、心はひとつに繋がっていた。

世界の秩序を、取り戻すため。

 

幾度の輪廻を繰り返したのか、その果てに、戦いは終わった。
同じ心を持った者たちは、それぞれの明日を見るため、それぞれの場所へ。
笑顔で、帰った。
自分たちの世界を、生きるため。

「光は『我ら』と共にある。そうだろう、みんな」

柄ではないが、空へ向かって声を張り上げる。
異なる世界の隅々にまで、この思いが、届くように。

私の声に応えるように、風が通り抜けた。

　　　＊

違う場所へと、帰ったけれど。
心は、同じ空の下。