忍者ブログ
Admin / Write / Res
勢いだけでとりあえず開設した二次創作保管庫です。「二次創作」をご存知ない・嫌悪を覚える方は閲覧をご遠慮ください。DDFF及びFF6にて魔導の少女を溺愛する駄文を羅列いたします。
[45]  [44]  [43]  [42]  [41]  [40]  [39]  [38]  [37]  [36]  [35
[PR]
2024/04/20 (Sat) 00:58
Posted by シスターM
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

や、やっとジタンだ…。
9本編未ぷれいにつき、あまり上手な表現ができないのが痛いです。
ファンの方々には、ご迷惑をおかけしてます。
捏造設定の嵐なんだろうな、と感じつつ、今しばらくご容赦を。

とびっきりのレディには、とびっきりの贈り物を。


   *


「ティーナちゃん」
俺が声をかけると、彼女はすぐに振り返ってくれた。
……本当にいつ見ても、信じられないぐらいに綺麗だと思う。
金糸の髪、白磁の肌、薔薇色の頬、蒼玉の瞳、紅玉の唇。
そんじょそこらの芸術品が束になっても叶わない程、整った容姿は、まさに奇跡。
更に声も玉を転がすが如く、体型も女性らしい凹凸で、性格も二重丸とくれば、こりゃもう神様の贈物。
「……ジタン、何か用があったの?」
そんな彼女に尋ねられ、俺は初めて見とれていたことを自覚した。
「あ、悪い悪い!ティナちゃん、あのさ、これ」
「え?」
「大したモンじゃないんだけど、さ。その、できれば一度だけでも、使ってみて欲しいんだ」
慌ててまくし立てると同時に、俺は隠し持っていた小箱を、彼女へ渡した。

「ジタン、なあに?これ」
「開けて見てよ。気に入って貰えるならラッキーなんだけどさ、俺も」
「ええ」
彼女は素直に頷くと、やたら丁寧に箱を開封してくれて、小さく「まあ!」と叫び声。
箱の中に俺が納めてあったのは、蒼石の欠片を重ねて作り上げた、蒼い花のついた髪飾り。
ティナはほうっと感嘆の溜息をつくと、それから目元を緩め、とても綺麗に微笑んでから、尋ねてきた。
「とても綺麗。でも、これ、私がもらってしまって、いいの?」
こちらを見つめて小首を傾げたその様子は、最早犯罪だと言いたい位、年上とは思えない可愛らしさで。
俺は、叫びたくなるような気持ちを抑えつつ「勿論!」と即答。
「だって、せっかくティナちゃんのために作ったんだからさ。是非使ってよ」
「まあ、ジタン、あなたがこれを?凄いわ!どうもありがとう」
今の彼女にとって恐らく精一杯であろう、嬉しそうな微笑を見る事ができたので。
俺は少しだけ優越感に浸って、「どういたしまして」と返した。

それからすぐ、ティナちゃんの金の髪を、俺の作った花がそっと彩って。
どうしたんだ?と尋ねられる度彼女が「内緒」と言ったのは、勿論俺が口止めしたせい。


   *


だって、彼女は全員にとって、とびっきりのレディだから。
全部じゃなくて、その一部ぐらいなら、独占したっていいだろう?

 

拍手

PR
この記事にコメントする
Name
Title
Color
Mail
URL
Comment
Password   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
secret
この記事へのトラックバック
この記事にトラックバックする:
カレンダー
03 2024/04 05
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30
最新トラックバック
プロフィール
HN:
シスターM
性別:
女性
自己紹介:
とうとう40代になった専業主婦。
二次創作歴はオンラインで10年程度。たまに好きジャンルのアンソロ本に寄稿させていただいてました。
此度はソフト未購入なのにムービーと素敵サイト様の作品によって墜落→6キャラ総愛され→本編6カップリングプラス、とブログがおかしな進化中。結局ハード込みでソフトお買い上げ(笑)自プレイはチュートリアルで既に断念気味。
バーコード
ブログ内検索
アクセス解析
カウンター
Copyright ©  違うところの夢を語る。 All Rights Reserved.
*Material by Pearl Box  * Template by tsukika
忍者ブログ [PR]