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勢いだけでとりあえず開設した二次創作保管庫です。「二次創作」をご存知ない・嫌悪を覚える方は閲覧をご遠慮ください。DDFF及びFF6にて魔導の少女を溺愛する駄文を羅列いたします。
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2024/04/19 (Fri) 02:27
Posted by シスターM
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恋花(こいはな)様から拝借したお題、8つ目です。
が。
スコール氏の描写が、おかしなことになってしまったのは、管理人の力不足です。
ファンの方には本当に申し訳ないと思っております。

厳しい顔で、厳しい声。
でも、とてもあの人は、優しい。


   *


しとしとと、降りしきる雨。
朝から止む気配はなく、私は空を見つめている。
隣には、同様に空を見つめるスコール。
二人での、見張り。

「変わった様子はないわね」
「ああ」

私以上に無口なスコールと、たまに交わす会話は、単語程度かせいぜい二語文。
でもそれが苦痛になることなど、別にない。
むしろ私にとっては、必要以上のお喋りを強要される方が、余程苦痛で。
幸いにして、元の世界も今も、そんな仲間はいないけれど。

こんな場面に、例えばティーダやバッツがいれば、話は全く違って来て。
陽気で快活な彼らならば、場を盛り上げ始めるのだろう。
そんな時、スコールは時には迷惑そうに、時には困惑しつつも、無視なんて事は絶対にしない。
実際のところ、彼はかなり付き合いのいい方で、とても優しいのだと思う。

 

「ティナ」
「……え?なあに、スコール」

不意に声をかけられて、私は間を置いてしまってから、慌てて彼へ返答する。
彼の瞳が、じいっと私を見ていた。

「どうしたの?」
「いや……」

一度目を逸らし、それから再び私を見つめて。
スコールが、告げる。

「ここは俺がいるからいい。あんたは、少し休め」
「え、でも」
「いい。少し、温まって来い」

「……ありがとう」

彼の気遣いが嬉しくて、頭を下げると。
ほんの少しだけ、スコールが表情を緩ませていて。
私の心が、温まるのが、わかった。


   *


今日の雨は、彼のように、優しい。




(お題配布元:恋花─こいはな─様) 

 

 

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プロフィール
HN:
シスターM
性別:
女性
自己紹介:
とうとう40代になった専業主婦。
二次創作歴はオンラインで10年程度。たまに好きジャンルのアンソロ本に寄稿させていただいてました。
此度はソフト未購入なのにムービーと素敵サイト様の作品によって墜落→6キャラ総愛され→本編6カップリングプラス、とブログがおかしな進化中。結局ハード込みでソフトお買い上げ(笑)自プレイはチュートリアルで既に断念気味。
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