◆Sabbath（冒険者×少女的、少女視点）

どうも、落ち着かない管理人です。
ネットの世界で現実逃避中でございます…。嗚呼困ったもんだ。

ところで、話は思いっきり変わりますが。
以前B+PluS様から素敵なロクティナイラストを戴いておりまして、これをひとりで愛でていたのですが。ちらりと小噺を思いついたので、ひっそりとアップさせていただきます。（現在サイト様休止中につき、リンクを切っております。）
後ほど許可も頂戴できたら、素敵なイラストもアップさせていただこうかな、と。
（※無事掲載許可いただきました。観月様、ありがとうございました！）
そしてこの小噺ですが、恐れ多くも観月様へ捧げたいと思います。
観月様のみお持ち帰りOKとさせていただきますので、ご了承くださいませ。ちなみにティナ一人称。短いです。

願うのは、平凡な事。

　『Sabbath』（意味：安息）

「……ただいまぁー」
疲労困憊、と全身で訴えつつ、ロックが戻ってきた。
「お帰りなさい、お疲れ様」
「んぁ、ん。さんきゅ、ティナ」
どこか腑抜けた表情で、へらりと笑うと。
ロックは毛布を簡素にまきつけて、その場でぺたりと座り込む。
「おやふ、みぃー」
大きな欠伸をひとつした途端、彼は即座に夢の中へ。

（疲れてる、のね）

すぐ側へ膝をつき、静かな寝息を立てている寝顔を眺める。
いつも真剣で、喜怒哀楽が激しい人。
でもその寝顔は穏やかで、、あどけない子供のようにも見える。
私に初めて、「守る」と言葉をかけてくれた人。
虚勢を張っていたのかもしれないけれど、私の魔法を見てもなお、笑いかけてくれた人。
悲しみを背負い続けてきたからこそ、優しさを人にあげられる、人。

（……ロック）

そうっと手を伸ばし、彼のブルネットの髪を、そうっと撫でる。
寝息は途絶える事がなく、彼の疲労度の高さを物語っていた。

おやすみなさい。

私はそっと、唇だけを動かして、彼から離れた。

　　　＊

今だけは、いい夢を見て、眠れますように。