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勢いだけでとりあえず開設した二次創作保管庫です。「二次創作」をご存知ない・嫌悪を覚える方は閲覧をご遠慮ください。DDFF及びFF6にて魔導の少女を溺愛する駄文を羅列いたします。
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2024/04/26 (Fri) 18:16
Posted by シスターM
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あと30分で夫の実家へ行くのに準備してない管理人(爆)。
アップだけして逃げます。

空飛ぶ青い何か。
様から拝借した「空と青で33のお題」、さくさく、とは参りませんがマイペースで取り組ませていただいております。
相変わらずな表現力ですが、もう諦めて開き直ります。
人間、自分の未熟を認める事は大事ですね←何か違うぞ


4 青々と殺伐と

例えるならば、北の海の、色。


   *


整った顔立ちと、眉間の傷と、纏う雰囲気。
それらは全て、彼というひとを形作っていた。
「寡黙」、あるいは「冷静沈着」といった、イメージで。
でも、彼は本当は、仲間思いの素敵なひと。
仲間を信じるからこそ、己にも厳しい。
「ティナ、敵は」
「まだ気配は感じない」
「了解した。探索を続ける」
私と彼が組んで行動するとき、周囲が驚く程会話は少ない。
必要最小限度の会話が、最優先事項。
傭兵学校出身の彼と、兵士として軍に身を置いていた私。
それで、十分だった。

「スコール、右から来るわ」
「了解」
敵の気配を察知したとき、彼の瞳は険を帯びる。
殺伐とした、感情を押し殺した色。
刃のように鋭く、全てを刺し通すかのように。
「援護を頼む」
「はい」
私に最小限度の依頼をして、先陣を切る姿は。
その背は、どこまでも厳しい。
敵殲滅後、彼は涼しい顔に戻って、私を気遣う。
もちろん最小限度にだけれど、でも、とても真摯に。

「怪我はないか」
「大丈夫よ、あなたは」
「問題ない」
「……私には嘘は通じないわ。見せて」
何でもないように振舞う術も、身に着けているけれど。
それでも、隠し立てしないで欲しい、と思う。
「貴方が倒れては、皆が悲しむの。隠さないで」
「……すまない」
治癒の術を終えたとき、貴方は決まって。
「ありがとう」
ぼそりと呟き、頬を微かに染めていて。
北の海にも似た青に、光が射して、温かくなる。

私はそれが、嬉しい。

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プロフィール
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シスターM
性別:
女性
自己紹介:
とうとう40代になった専業主婦。
二次創作歴はオンラインで10年程度。たまに好きジャンルのアンソロ本に寄稿させていただいてました。
此度はソフト未購入なのにムービーと素敵サイト様の作品によって墜落→6キャラ総愛され→本編6カップリングプラス、とブログがおかしな進化中。結局ハード込みでソフトお買い上げ(笑)自プレイはチュートリアルで既に断念気味。
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