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やはりこういった不調の折は、変な頭の回転となるのか、駄文を捻る事ができるようで…。
ラブ度が低いのですが、とりあえずアップさせていただきます。
でも本当は、数の少ない2とか10を書いておきたいのですけどね(汗)ネタ降らないかなあ。
旅人さんに関しては、案外思い入れと申しますか、個人的な捏造設定がたくさんありますね。
幼少期の『家族』を一番鮮明に記憶している、陽的な部分と。
旅人人生+複雑な出生によって生じた、陰的な部分。
人気者の彼だからこそ、他の皆様の素敵サイトを拝見すると、アナザーとの絡みも多いようですが。
拙宅ではそこまで表現するのは無理っぽそうなので、できませんね。
素敵サイトを巡って堪能させていただく所存です(笑)
今回は、陰的部分を表現しようとして…まあ結果は痛いですね<いつもの通り完敗
ねえ、教えて。
どこに、あるの?
彼女の言葉が、苦しかった。
『ストレイハート』
風のようだ、と。
ティナは俺について、語った。
「バッツはいつも、風みたいね」
元の世界の仲間に似ている、と遠い目をして。
「どんな人?」
訊ねた俺の方を向くと、困ったような笑みを浮かべ、再び目を逸らす。
彼方の空を見つめる遠い瞳には、望郷の想いが揺らいで。
俺は、口を閉ざす。
大事な人だったのか、と訊ねる事が、できないから。
冒険家として、世界を駆け回っていたという男。
過去の亡くした恋人を想い続け、万に一つの蘇りを信じ続けた男。
恋情と、妄執。
似て非なるものを抱え込み、前を見る事を拒絶していたという男。
「……俺、そんな風に見えんのか?」
冗談めいた口調で質すと、ティナは静かに首を振る。
「違うの」
「?」
首を傾げた俺を真っ直ぐに見つめ、考えながら口にした。
「彼も、あなたも、心を見せようとしないから」
「心……」
復唱する俺に小さく頷いて、ティナは続ける。
「素敵な人で、素敵な笑顔で、とても優しいわ。でも自分の『想い』を、誰かに言ったりはしない、でしょう?」
「……」
うっかり絶句し、固まった。
不覚にも、反論の余地がなかったから。
そんな俺を、水晶のような瞳で見つめていたティナは、不意に俺との距離を詰めて。
(え!?)
あろう事か、俺の胸に手を触れた。
所謂男女の関係でも何でもない、だけど美しい少女が触れてくる事に、動揺を覚えるけれど。
幼女のような幼い精神を持っているティナが、意図を持って自分に触れるなど考えられないので、己を戒める。
案の定、ティナの白い手はゆっくりと離れていく。
「……バッツ」
「な、に?」
声がどもって掠れてしまったけれど、彼女はそれに気をとられることなく。
「私には、やっぱりわからない。理解できない事なんだわ」
あなたの心が、わからない、と。
小さく小さく零してから、自嘲気味にほほ笑んだ。
日々旅を続け、違う空の下で夜を過ごしてきた自分。
他者に心情を打ち明ける事が、苦手で。
一見した様子からは、考えられないといわれる俺の欠点を。
あっさり見抜いた彼女に、驚くだけ。
だけど結局、そのまま成長してしまった俺は、今すぐに改善することも叶わず。
悲しげに笑む、ティナをそうっと抱き寄せて。
柔らかい髪に顔を埋め、目を閉じるだけだった。
*
俺自身にも見つけられない、迷子のままの、俺の気持ち。
誰か、見つけて。
一緒に、探して。
お願い。
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二次創作歴はオンラインで10年程度。たまに好きジャンルのアンソロ本に寄稿させていただいてました。
此度はソフト未購入なのにムービーと素敵サイト様の作品によって墜落→6キャラ総愛され→本編6カップリングプラス、とブログがおかしな進化中。結局ハード込みでソフトお買い上げ(笑)自プレイはチュートリアルで既に断念気味。