[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
ジタンはこれまた掴みきれずにいるキャラですが、この度ソフト+アルティマニアを無事に発掘成功。
時間を見つけてやってみたいと思っています。
…で、できるかしら(汗)
8.フワフワしてる
不思議だな。
とっても、フワフワ。
*
───いつ以来だろ、風邪なんて。
ぼんやりと、熱っぽい頭で回想したって、明確な答えなんぞ出やしない。
とりあえず溜息を零して、天井を見つめた。
何もできないこんな時、自分を慰めてくれる存在は、ひとつで。
「ジタン、どう?」
「あ、ティナちゃん……」
ホラ、俺の女神様のご登場。
「大分いいよ、心配すんなって」
「でも……無理、しちゃ駄目よ」
俺の言葉にも眉を顰めたまま、ティナちゃんはそうっと俺の額の前髪を直して。
それから、自分の白い額をゆっくりと押し付けた。
「……!」
「熱は下がったようね、良かったわ」
自分の体温で計熱したのに安心したのか、ティナちゃんは誠に綺麗な笑顔で微笑み。
俺は寝たきり状態ながらも、嬉しくてたまらない。
嗚呼もう、最高のレディーだよな、ティナちゃんは!
と、思ってたら。
「ねえ、ジタン、そろそろお薬」
「マジ?うぇ……あれ、苦いんだぞ」
「ちゃんと飲んでね、そうじゃないと治らないんだから」
バッツ特製のかなり苦い治療薬を、ティナちゃんは苦笑交じりながらも用意してくれて。
俺はその薬を何とか喉に流し込み、思わずしかめっ面をする。
「うげぇ、やっぱ苦ぇ……」
「でもちゃんと飲めたのね、偉いわ」
ティナちゃんは、俺の行動がお気に召したのか、嬉しげ。
正直かなり辛かったけど、これもレディーの幸せのためだよな畜生!と思いつつ耐えた。
そして。
「……あの、ジタン」
「ん?………!」」
躊躇いがちにかけられた声が、近付いた、と思ったら。
「早く治してね」という言葉と共に、ティナちゃんが額にそうっと口付けて。
俺は今日、自分が物凄くラッキーなんじゃないかと思った。
*
風邪で身体は超重い。
だけど。
心は超ふわふわで、最高だ。
10 | 2024/11 | 12 |
S | M | T | W | T | F | S |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | |||||
3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 |
10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 | 16 |
17 | 18 | 19 | 20 | 21 | 22 | 23 |
24 | 25 | 26 | 27 | 28 | 29 | 30 |
二次創作歴はオンラインで10年程度。たまに好きジャンルのアンソロ本に寄稿させていただいてました。
此度はソフト未購入なのにムービーと素敵サイト様の作品によって墜落→6キャラ総愛され→本編6カップリングプラス、とブログがおかしな進化中。結局ハード込みでソフトお買い上げ(笑)自プレイはチュートリアルで既に断念気味。