[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
が。
私はどうも彼のイメージをどこか歪めまくっていると思います(爆)
おかしいなあ…。
でも個人的には気に入ってるのは秘密です。
7.心配性
潤んだ瞳で見つめられて、僕はもう限界です。
*
鎧で完全武装しているこの身が、寒さに晒される機会は少ない。
なのに、今回不運にも風邪が大当たりして。
結果、僕は目下、ベッドの住人。
「無理するなよな、全く」
「言葉もないよ……ゴホッ」
「ああ、もう!必要以上にあんまり喋るな!守ってくれよ、セシル」
食事を持って来てくれたフリオニールにまで、叱られた。
(……心配かけちゃった、だろうなあ……)
ふと心に過ぎったのは、儚げな印象の少女の面影。
何せ彼女の目の前で倒れてしまったのだから、驚かせてしまった事は想像に難くない。
「ティナ、は?」
掠れ気味な声で尋ねてみると、フリオニールは苦笑いして。
「本当は、ティナが看病の方が良かったろ。ごめんな、ウォーリアが『ティナは入室禁止!』って」
「……感染予防?」
「そういう事。ティナに対しては、皆過保護だからなあ」
僕の言葉に肩を竦めると、それでもフリオニールは付け足す。
「でもきっと、もう少しでティナは来ると思うぞ」
「何、で」
「ウォーリアは、結局ティナに甘いだろ。珍しく彼女が食い下がってたから、ちょっと泣き落としでもすれば」
彼の言葉を遮るように、唐突にノック音。
フリオニールがにやりと笑って「誰だ?」と問えば、予想に違わない声がした。
「あの、私」
「ティナか、大丈夫だぞ、セシル今起きてるから」
「本当?」
ドアの向こうの声が弾んだ、と思ったら、転がるような勢いでティナが入室してきて。
「……セシル……」
目に涙をまあるく溜めて、僕を真剣に見つめてる。
俺は戻るから後頼むな、とフリオニールはさっさと退散してしまって。
僕は泣き状態3歩前のティナを見つめ、硬直した。
*
ああ神様、ごめんなさい。
次からはきっと、泣かせません。
10 | 2024/11 | 12 |
S | M | T | W | T | F | S |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | |||||
3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 |
10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 | 16 |
17 | 18 | 19 | 20 | 21 | 22 | 23 |
24 | 25 | 26 | 27 | 28 | 29 | 30 |
二次創作歴はオンラインで10年程度。たまに好きジャンルのアンソロ本に寄稿させていただいてました。
此度はソフト未購入なのにムービーと素敵サイト様の作品によって墜落→6キャラ総愛され→本編6カップリングプラス、とブログがおかしな進化中。結局ハード込みでソフトお買い上げ(笑)自プレイはチュートリアルで既に断念気味。