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リサイクル文も数だけはあるのですが、質は…(涙)
6.下がらないネツ
火照りっぱなしな、身体。
*
異世界といっても、一定の気候を保っていたりするわけでは、ないようで。
昨夜の唐突な嵐+落雷に大当たりして、次の日は見事に朝からダウンしたのは、俺。
「うー……」
「どうだ、バッツは?」
「熱が高めなの。今日一日は、動かしてはいけないと思うわ」
「仕方ないね。こんなところで無理しちゃいけない」
寝台で唸る俺の様子を看たティナの言葉に、スコールとセシルが頷いて。
結局この日、俺の体調が回復するまではここで滞在する事が決まる。
「悪い……」
「そんな風に思うのなら、早く治せ」
呻くように上げた声に、スコールは存外優しく答えてくれた。
ひとりになって、目を閉じる。
窓の外では、まだ雨が降り続いていて。
(……ガキの頃の、病気してた時みてぇ)
ぼんやりと思い出すのは、何故だろう。
自分だって病弱なのに、人一倍子供を心配してくれた母親の微笑みが。
寝込む度に拵えてくれた、ホットドリンクの味や香りが。
無性に懐かしくて、心細くて。
だれか、そばにいて。
「……寝てる、のね……?」
そうっとかけられた声と、顔を覗きこまれる気配。
俺は半ば無意識に手を伸ばし、掴む。
「きゃ!?」
「……あ、ティナ!」
手を伸ばした先には、ティナの細い手首。
俺は慌てて手を離し、起き上がる。
「悪い、脅かしちゃったな」
「いいえ、別に平気。それよりもバッツ、何か食事できそう?」
「うーん……ま、少しぐらいなら食えそう」
気遣わしげな様子のティナに答えると、彼女の表情が輝いて。
「今、リゾット持って来るわね。それから飲み物も」
そう言って立ち上がってから、ふと俺に顔を近づけた。
「バッツ」
「ん?」
「……無理、しないで」
思いがけずに近付いていたティナの顔は、心配そうで。
長い睫毛だよなー、なんてぼんやり思ってる間に、更に距離が詰められて。
頬に感じたのは、一瞬の柔らかい感触。
「ーーー!?」
俺が声を上げるより早く、ティナは耳まで真っ赤にして部屋を飛び出し。
取り残された俺の心臓は、壊れそうな程大騒ぎ。
*
ああもう……熱、下がんねぇよ。
スコールやセシルは、この時は優しかったのですね。
ティナが看病し、スコールが優しい一言を掛けてくれたりで…羨ましいですね彼は。
無茶したのが、いけないかと思います。
私にとって、2人は一番お似合いかと思います。
バツティナの話、期待してます!!
バッツは巷でも20歳児と評判高く(笑)無茶をしてそうなイメージですね。
しっかり周囲から釘をさされて大人しく…はならないと思うのですが。
バツティナも含め、これからもマイペースに執筆させていただきたいと思っております。
ティファ様のご期待に沿えるかはわからないのですが、お付き合いいただければと思います。
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二次創作歴はオンラインで10年程度。たまに好きジャンルのアンソロ本に寄稿させていただいてました。
此度はソフト未購入なのにムービーと素敵サイト様の作品によって墜落→6キャラ総愛され→本編6カップリングプラス、とブログがおかしな進化中。結局ハード込みでソフトお買い上げ(笑)自プレイはチュートリアルで既に断念気味。