[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
こんばんは、家の片づけを開始早々にやたらゴミが出て凹んだ管理人です。
大丈夫かしら引越(汗)
昼間結構ゴミ出しにいそしんだ結果、夜はいきなりストレス発散のため創作(爆)
酸性キャンディー 様から拝借した「夜5題」を一気にアップいたします。
間違いなく自暴自棄…。
最初はラブ度皆無だとお思いください(コラ)
1.羊を数える
眠れないときの、おまじない。
教えてくれたのは、誰だった?
*
「……ふぅ……」
ベッドの上で、深く溜息をひとつ。
(……ダメ、かも)
今日の私の精神状態は、かなり不調らしい。
原因は、夢に見た昔の記憶。
長く時間を経ているけれど、それでも忘れる事などできる筈もない過去。
睡眠を放棄して、起き上がった。
足音を消すために、少しだけ浮き上がって暗い廊下を進む。
静まり返った辺り一帯には、人の気配も皆無で。
あてもないまま移動し、辿り着いた先には、夜空に大きな月の姿。
「大きい……」
静寂を湛えた美しさに、しばし見入る。
「誰がいるの?」
不意に届いた声に、振り返れば。
「……ルーネス」
「あれ、ティナだったんだ」
普段は鎧姿だけれど、さすがに今は年相応の、動きやすそうなパジャマ姿で。
髪も下ろしたルーネスが、速足でやって来た。
エメラルドのような綺麗な緑が、私を真っ直ぐに見上げて来て。
「どうしたの?眠れないの?」
小首を傾げて尋ねる姿に、私は頷く。
「……ええ。ちょっと」
「ふぅん……」
彼は私を見上げたまま、口を閉ざして。
それから不意に、高い声。
「そうだ!ねえティナ、ちょっとおまじないを試してごらんよ」
「……おまじない?」
「そう。よく眠れるかもしれない、おまじない」
唐突な言葉に目を丸くした私に向かって、ルーネスは大きく頷いた。
部屋に戻って、彼に教わったとおり、ベッドの中で目を閉じて。
「えーと、……羊が一匹、羊が二匹、羊が三匹……」
影像を想像しながら数えるのは、木の柵を飛び越える、真っ白な羊。
「羊が四匹、羊が五匹……」
ぴょんぴょん、ぴょんぴょん。
頭の中を次々に、ふわふわな羊たちが跳ねていく。
真っ白で、ふわふわで、ふかふかな。
(……ふかふか?)
思いついた単語に、懐かしくなったのは、ふかふかすると最高な仲間。
「モグ、元気かしら……」
こまめにお風呂も使って清潔だった、モグのふかふかが、大好きだった自分。
シャンプーの香りと、ふわふわでふかふかの感触。
「ふふっ……あったかいわよね、モグ……」
幸せな記憶に包まれて、私は小さく欠伸をひとつ。
そのまま、目を閉じた。
*
夢で、私を待っていたのは。
柵を次々に飛び越える、かわいいモーグリたちだった。
みんなで、ふかふか、しようね。
【お題配布元 酸性キャンディー 様】
10 | 2024/11 | 12 |
S | M | T | W | T | F | S |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | |||||
3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 |
10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 | 16 |
17 | 18 | 19 | 20 | 21 | 22 | 23 |
24 | 25 | 26 | 27 | 28 | 29 | 30 |
二次創作歴はオンラインで10年程度。たまに好きジャンルのアンソロ本に寄稿させていただいてました。
此度はソフト未購入なのにムービーと素敵サイト様の作品によって墜落→6キャラ総愛され→本編6カップリングプラス、とブログがおかしな進化中。結局ハード込みでソフトお買い上げ(笑)自プレイはチュートリアルで既に断念気味。