◆『あなたへ。』（2009年2月 その２）

先程拍手お礼文を入れ換えました。
現在掲載しているのは、モモサキサトル様のサイト「Heaven's」様から拝借した「風邪ひきで10のお題」です。
順番としては３→１→８→６（冒険家）→２→５→４→９→10→７です。
どうしてもラブ度に差が出てしまうのは、管理人の至らなさということで、ご容赦を。

で、前回アップしていた短文は、中途半端に短いのですが、一応１作ずつ全部アップしました。
お読みになっていた方は、読み直す必要はないかと（苦笑）

（少女から勇者へ）

あなたは、誰よりも前に進む。

誰よりも厳しいひとだと、思われるけれど。
本当は、誰よりも優しくて。
本当は、誰よりも温かい。

だから誰かを苦しめないように、あなたは自分が前に立つ。

 

だから私は、あなたの後ろに立って。
あなたの心を、支えます。

光を背負う決意をした、あなたを。


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（少女から義士へ）

「花は好き？」

優しく笑うあなたの笑顔が、花のよう。

 

あなたが優しくしてくれるから、きっと花は綺麗に咲くの。
あなたが笑ってくれるから、きっと花も綺麗に散るの。
あなたがとっても、大好きだから。

 

「……あのね」

花は好き。
だって、あなたが好きなものだから。

だけど、私が好きなのは……。


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（少女から少年へ）

私を何より、安心させてくれる言葉。

「僕が守るよ」

私を何より、勇気づけてくれる言葉。

 

ねえ、あなたは？
あなたには、大切な言葉は、あるの？

今度はそれを、私に教えて。

少しでも、あなたを助けてあげられるように。


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（少女から騎士へ）

綺麗なひとが、いました。
太陽のシャワーじゃなくて、月のヴェールのような。

綺麗なひとは、言いました。
「僕は臆病なんだ」と。

 

自分が弱い、と言えるひとの事を。
私は、強いと思います。

その強さ、教えて下さい。


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（少女から旅人へ）

風は、自由で。
包み込み。
後を押し。
かき乱し。
奪い去る。

あなたは、風だから。

 

私の『心』、返して。


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（Ⅵ　少女から冒険者へ）

青空。
空を映す泉。

貴方の色が、たくさん。

 

どんなに離れていたとしても、私は貴方を忘れたりしない。
だって、貴方は私の道標。

進む道を照らしてくれた、貴方の笑顔が。
今も、私を包んでくれる。

 

だから今日も、私は笑顔になれる。


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（少女から兵士へ）

あなたも私も、時を他者に奪われていた。
それはもう、戻らない。

でも、これからは、奪わせない。

 

あなたも私も、強くなろう。

大事なものを、守れるように。


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（少女から獅子へ）

瞳が、語る。

『大丈夫か』と。
『気をつけろ』と。

だから。
私は、笑う。

 

「ありがとう」
「……別に」

素っ気無い言葉だけれど。
瞳は、笑っていた。


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（少女から盗賊へ）

人より大きな力は、キライ。
人を傷つけ、自分を傷つけるから。

そう言ったら、あなたは。
「大丈夫」
笑ってくれたの。

「ティナは、大丈夫」

 

……そうね。
あなたがいてくれるなら、絶対。


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（少女から夢想へ）

きらり、と輝いて。
ふわり、と舞い降りた。

何て、綺麗なひとだろう、って。

 

そう言うと、あなたが笑う。

「綺麗ってのは、ティナの事っスよ！」

こっちが恥ずかしくなるぐらい、さらっと。

 

綺麗なひとの言葉は、とても嬉しくて。
同じぐらいに、恥ずかしくて。

私は、頬を染めて俯いた。





（掲載期間　2009.02.25～2009.03.08）