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勢いだけでとりあえず開設した二次創作保管庫です。「二次創作」をご存知ない・嫌悪を覚える方は閲覧をご遠慮ください。DDFF及びFF6にて魔導の少女を溺愛する駄文を羅列いたします。
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2024/11/22 (Fri) 00:31
Posted by シスターM
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こんにちは、昨日は家族がどっちも一日中在宅してて(怒)更新できなかった管理人です。
ネタはごろりんこ、と転がったのですけどね…。イヤ勿論、面白いかどうかは…(滝汗)
で、今回取り組んでみました3×6も公式っぽいのですが、どうも上手に書けません。
思いついたネタで書いてみたら…全くラブがないよこの2人(汗)どうしようかと思いました。
でも勿体無いのでアップしちゃいます(爆)苦情は是非コメントか拍手にて。

ちなみに。
たま君には一応アナザーの彼の名前を使ってますが、正直DS版の彼の性格はたま君と全く別物ですよね。
多分ウルで育てられた二人を足して2で割って、更に自信家にしてみないと…遠すぎるなあ。

ふわふわとした、金の髪。
さらさら揺れる、ドレスの裾。

 

 『みずいろの記憶』

 

(ティナ、どこに行っちゃったんだろう)
タイミングが悪かったといえば、悪かったんだけど。
ウォーリアから修行相手を頼まれた僕は、小一時間程そちらで過ごして、今戻って来たのだけれど。
僕らを笑顔で見送ってくれたティナの姿がなくて、現在必死に捜索中。
だって、僕はティナの騎士。
ティナを守る、って約束したなら、側にいないと。
「あ……いたいた」
僕の視界に入ってきたのは、ティナの後姿。
微風に吹かれ、ひとまとめにされた髪がふんわり揺れている。
光の加減で、色んな色に見えるティナの髪は、僕の密かなお気に入りで。
洗うときなんかに下ろされているのを見るのは、特に大好き。
そのまま小走りに、近付こうとして。

(!!)

足を止めたのは、風がふわりと彼女の髪を靡かせたとき。
いつも彼女が身に着けている、薄地のマントがふわりと揺れて。
初めて見た筈なのに、とても懐かしい。
『行きましょう、光の戦士』
空気に溶けそうな程、甘くて柔らかい声。
太陽の光すら、強過ぎるのかもしれないと思う程に、儚げな笑顔。
それから。
僕の両手をすり抜けて、笑顔と涙を残して消えた、君。
(……!!)
押し寄せるのは、激しい感情。
抱き締めたのに、消えてしまった大切なもの。
ああ、確かにたった今まで、君はここにいた筈なのに。
目の前に広がるのは、果てしない絶望。

もう君は、ここにいない。

 


「まあ、ルーネス、お帰りな……どうしたの?」
「え……」
屈み込んで、僕に視線を合わせてくれたティナの声に、はっとする。
ティナの白くて綺麗な手が伸びてきて、僕の両頬を包み込んだ。
「何かあったの?あなた、涙を流しているわ」
彼女に言われて初めて、自分の頬が濡れた感触に気付くけれど。
一度自覚してしまったそれを止める術を、今僕は知らない。
「……っ、うっ、ううっ……」
「ルーネス」
どうしたの、と優しく尋ねてくれるティナの瞳は、海のような藍色で。
ああ、彼女と出会った海の色に良く似てるな、なんて。
更に泣ける事を思い出してしまい、もう両目は大洪水。
その時ふわり、と優しい温もりが僕を包み込んでくれて。
僕は自分が、ティナに抱き締めてもらった事を知る。
「我慢しちゃ駄目よ。泣きたい時は、素直に泣きましょう」
「ティナ…………う、ううううっ」
僕の声は、もう言葉を紡ぐ事などできなくて。
ティナの柔らかい声が「大丈夫」と繰り返すのを聞きながら、背を撫でてくれる手の感触を感じながら。
ひたすらに、泣きじゃくった。


   *


……不思議だね。
こんなに涙が止まらないぐらい、大好きだった人が、いたのに。

今僕は、君の事、わからないよ。

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プロフィール
HN:
シスターM
性別:
女性
自己紹介:
とうとう40代になった専業主婦。
二次創作歴はオンラインで10年程度。たまに好きジャンルのアンソロ本に寄稿させていただいてました。
此度はソフト未購入なのにムービーと素敵サイト様の作品によって墜落→6キャラ総愛され→本編6カップリングプラス、とブログがおかしな進化中。結局ハード込みでソフトお買い上げ(笑)自プレイはチュートリアルで既に断念気味。
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