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でもやっぱり年下ですから、可愛らしく行動してみてもらいたい。
ということで、彼と言えばお馴染み!な「ふかふか」を入れてみました(オイ)
これ程までに、夢中なのかと。
正直感動すら覚えた。
*
(……これは……)
単独行動で、所謂敵方の偵察中に、発見したのは。
幼い頃に見かけた記憶がある、植物。
その独特の手触りに、ふと思い出す事。
(ティナは、喜ぶのだろうか)
現在共に戦う仲間のひとり、唯一の女性。
比類なき真の魔導の力を有した、見たこともない程に綺麗な女。
そう、まるで蜃気楼のような危うさと儚さも、持ち合わせた女。
子供のように純粋な心と言動に、当初は眉を顰めたものだが、その原因を知ったことによって印象が変化した。
18歳になるまでの長い間、意思を奪われ続けていた現実。
それでもなお戦う道を選んだ少女の、悲しい程に真っ直ぐな決意を、放って置くことができなくて。
「ティナ」
「なあに?スコール」
宿営地で見かけた背中に声をかけると、首を傾げて振り返る。
可愛らしいその仕草が、驚く程に違和感を感じさせない事実に、少々焦る。
自分よりも一歳だけ年上の少女が、無性に可愛らしいと思えてしまって。
(落ち着け、俺!)
俺は自分に言い聞かせながら、ティナへ先程調達した小枝を手渡した。
ティナは興味深げに小枝を観察すると、やがて声を上げた。
「……スコール、このふかふかって、何?」
「初めて見るのか?『ネコヤナギ』だ」
「面白い植物なのね。とても嬉しいわ、どうもありがとう!」
「……気にするな」
俺は彼女からの感謝の言葉が嬉しくなり、柄にもなく微笑んでみせた。
*
彼女が『ふかふか』を少しでも味わえるように。
俺の土産は、いつもネコヤナギ。
だって、笑顔を少しでも、見たいから。
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二次創作歴はオンラインで10年程度。たまに好きジャンルのアンソロ本に寄稿させていただいてました。
此度はソフト未購入なのにムービーと素敵サイト様の作品によって墜落→6キャラ総愛され→本編6カップリングプラス、とブログがおかしな進化中。結局ハード込みでソフトお買い上げ(笑)自プレイはチュートリアルで既に断念気味。