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先月からずっとFFではなくドラ○エⅢをやりまくっていた管理人です。
だってリアルでファミコン版購入した人間ですもの!予約で行列並びましたもの!!
玩具店で「やっぱり来たなファミコン少女(←当時懇意にしていた店長からの呼び名/事実)」って笑われましたもの!!!
世界に平和を戻したところで、相変わらずのMHP的現代パロネタを投下してみます。
ちょっと阿呆なティナさん御家族設定を考えてたら、駄文を捻ってしまいまして…。
ご理解できないお客様方、本当に申し訳ございません!
今月はティナの誕生日もありますので、真面目に頑張ろうと思います。
ところで、今月はスパークですね。
行きたいマジで!と思っているのですよ、ただし別ジャンルで(爆)。
FFも時間があれば行きたいし、六本木でドラ○エ展やってるし…あああ上京したいネタだらけ。
地方在住である事を、これ程口惜しく思うことは、年に1度ぐらいです。
くー。
俺には、仕事熱心な父親と。
残念な兄と、可愛らしい妹がいる。
『マイファミリー』
俺はクラウド=ストライフ。
現在大学3年生の、ストライフ家次男。
大学では法学部に在籍しており、将来は裁判官を目差している。
来年の司法試験には是非とも合格したく思い、猛勉強の毎日だ。
母は故人となって久しい我が家の家族は、父・兄・妹。
家族仲は悪くはない、むしろ良い方なのではないか、と思っているが。
まず、某商社で働く父・ガーランド=ストライフ。
世界を股にかけて働く父と顔を合わせる機会は、そう多くはない。
母セーラが5年前に病没してからは、更に父が多忙となった。
恐らく母を喪った寂しさを、仕事で紛らわせているのだろうと感じる。
俺たち子どもも幼いわけではなく、父との親子の愛情を疑う事など到底ない。
母の命日と誕生日、それから子どもたちの誕生日には。
どんなに多忙を極めていても、最低限声を届けるような気遣いをする、父だから。
問題は、俺の兄だ。
兄の名はセフィロス、現在薬学部の4年生。
薬剤師を目差していたはずだが、どうやら研究が楽しくなってきた様子で。
研究員として働く、と、某製薬会社の内定を得た。
そんな兄は、家族の贔屓目を除いたとしても、美形といって差し支えないだろう。
昔から何故かもの凄い長髪にしているが、周囲の評判はかなり良いらしい。
学業の成績も優秀で、なおかつスポーツも得意なうえに、剣道2段の腕前を誇る。
当然のように、女性からモテているのだが。
好みのタイプを問われた場合、兄は決まって。
「俺の妹を大切にしてくれる女でなくては、話にならんな」
……と、周囲がもの凄くドン引きするような台詞を、真顔で放つのだ。
(確かにティナは可愛いんだが、なあ)
あれはいくらなんでも、溺愛が過ぎるというものではないか。
兄の言葉に顔面が引き攣る、それなりの美しさを持った女性たちが、気の毒で。
策を考えてはみるものの、正直なところ良案はまるで浮かばない。
かといって、このままでは兄の将来の自立した生活に、重大な支障が生じるだろう。
何よりも、間違った方向に溺愛される妹が、不憫だ。
さて、そんな風に長兄から異様な程溺愛されているという、我が家の妹は。
その名をティナといい、現在高校2年生。
あのごっつい父とは欠片も似ず(実際うちの兄妹は、全員母に似て良かった、と周囲から言われる始末)、それはもう華奢な印象を与える美少女だ。
兄の贔屓目を除いても、間違いないと断言できる。
きらきら輝くプラチナブロンドも、淡雪のような白い肌も、宝石のような瞳も。
薔薇色の唇から発せられる鈴を転がすような声も、女性らしい曲線を描く体躯も。
街を歩けばたちまちに、モデル事務所やらタレント事務所やらの名刺が溜まる有様だ。
(ただしこれは、うちの兄妹全員が共有する悩みだが。)
しかも学業優秀で運動神経も良く、更には性格も温厚で控え目、家事も万能。
絵に描いたような素晴らしさで、高校内のマドンナ的存在であるらしい。
その噂は兄もちゃんと知っており、さすが我が妹だ、と胸を張りつつ。
「ティナの男女交際なんぞ認めん!俺の屍を越えて行く男でなくてはな」
きっちり100%真顔で言い放つ、大変残念な姿を見なくてはならなかった。
(兄さん、どこのゲームタイトルだよそりゃ)
心の中だけで突っ込みを入れ、俺は思わず天井を見上げた。
父や兄が知らず、俺が知っている事実。
ティナは今、ひとりの同級生と、男女交際をしている。
相手の名前はスコール=レオンハート、ティナのクラスメイトだ。
やたらと整った顔をしており、更に成績も良く、剣道初段の腕前だという。
当然のように女子生徒からの人気が高く、親衛隊までいる始末だと耳にした。
そんな相手と交際などして、正直なところティナの身に何かあったらどうしよう、と密かに心配していたが。
「大丈夫ですってクラウド先輩!」
「そうそう、心配無用ですってば」
ティナやスコールの狩り仲間であり、俺が高校で在籍していたクラブの後輩でもある男たち─バッツ=クラウザーとジタン=トライバルは、自信ありげに答えた。
「そうか?しかし」
眉を潜める俺の態度に、後輩2人は揃って首を振る。
「だってティナちゃんですよ?いくらスコールが好きだって言っても、普通の女がティナちゃんを蹴落としてやる、なんて思いませんって」
「そうそう!顔も頭も性格も、どうやったって太刀打ちできませんもん」
逆もそうなんですけどねー、と2人の言葉がハモる。
「逆?」
「ティナにも親衛隊があるんですよー」
「んで野郎共も、スコールに挑むなんて馬鹿な真似はできない、って事ですよん」
何たって校内アンケでぶっちぎりの『理想カップル』でしたからねあの2人!と。
後輩2人は、満面の笑みで教えてくれた。
(……何ともまた、凄いな)
俺は、そうか、と後輩たちへ答えてから、溜息をひとつ。
今は隠し通せている様子だが、恐らく近い将来に、スコールの存在は兄の知るところとなるだろう。
そうなれば、恐らく。
「スコールは、これから苦労しそうだな」
「「へ?」」
俺の言葉に首を傾げた、後輩たちの表情に、苦笑いしつつ。
「うちの兄さんが出てきたら、大変な目に遭うって事だ」
その言葉を聞いた途端に、目の前の彼らは顔を見合わせてから、頷いた。
「あー、確かに」
「セフィロス先輩は確かに強敵ですねぇ。あれかなあ、ソロでタイムアタックやって勝たなきゃ駄目とか言われそうだなあ」
苦笑いをしながら、ぼそりとバッツが漏らした、冗談めいた言葉を。
(有り得る……)
俺は、何ともいえない気分のままで、聞いていた。
遠くない未来の、予言として。
*
そんな遣り取りのあった、数ヶ月後。
「クラウドォ、大変だ!一大事だっ」
日頃冷静沈着な兄が、居間に駆け込んでくるなり、がっくりと膝をついて崩れた。
「何があったんだ、兄さん」
有り得ない程取り乱した兄の姿に、慌てて駆け寄ると。
「ティナに、ティナに……あいつに彼氏がいるらしい、と……」
(……とうとうバレたか……)
俺は眉間に皺を寄せつつ、さてどうこの場を取り成すか、と思考を廻らせ始めると。
「ななな、なんだとぉぉぉぉ!!」
唐突に耳へ届いたのは、ずいぶんと久し振りに直で聞いた、大音声。
「父さん!?」
「いつ戻ってきたんだよ、父さん」
すっかり取り乱すのも忘れた兄と、目を丸くしていると。
「3時間程前だ。そんなものはどうでも良い!それよりもティナの事だ!」
この日がとうとう来てしまったのか……と、父までがっくりと項垂れる。
その様子を見た兄は、改めて床に座り込むと、大仰な溜息をひとつ。
「やはりここは、俺たち兄弟を全員倒せる逸材か否かを試して……」
「兄さん落ち着け、何を現実逃避したことを考えるんだ。父さんも何を落ち込む、ティナはもう高校2年生だぞ、彼氏ぐらいできてもおかしくないだろうが」
大の男2人が落ち込む様は、はっきり言って見苦しい。
俺は盛大に眉間に皺が寄るのを意識しつつ、父と兄へ説教を食らわそうとすると。
「ただいま、って、あら!お父さん!お帰りなさい」
まさかのタイミングで、ティナが帰宅。
「「ティナ!」」
途端に元気を取り戻したのか、父と兄は顔を上げ、ティナへと近づく。
「セフィロス兄さんも早かったのね、お帰りなさい」
「ティナ、ちょっと耳にしたのだが」
「あ、セフィロス兄さん、申し訳ないけれどお話は待ってくれる?」
家族の切羽詰った声を全く意に介せず、ティナはにっこり笑顔になって。
「せっかくお父さんが帰って来てくれたんですもの、今日はご馳走にしないとね」
兄さん車を出して貰えないかしら?と、小首を可愛らしく傾げておねだり。
「!……すぐ準備する」
ティナのおねだりには200%逆らわない残念な兄は、即座にガレージへと向かい。
「良かったらお父さんも一緒に行かない?夕食に好きなものを作りたいわ」
「ティナ!もちろん、わしも行くとも!」
「わあ、嬉しい。お父さんとお出かけできるの、久し振りね」
あんなに落胆していた父親が、目に見えて元気になった。
「俺は留守番してるから、ティナ、気をつけて行って来い」
「ええ、ありがとう、クラウド兄さん。行ってきます」
デザートは兄さんの好きなものを作るわね、とティナは笑顔で出かけて行き。
家の中には、静寂が戻った。
「嵐の前の、静けさだな」
自分の声がやけに響いた心地がして、俺は溜息をついた。
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二次創作歴はオンラインで10年程度。たまに好きジャンルのアンソロ本に寄稿させていただいてました。
此度はソフト未購入なのにムービーと素敵サイト様の作品によって墜落→6キャラ総愛され→本編6カップリングプラス、とブログがおかしな進化中。結局ハード込みでソフトお買い上げ(笑)自プレイはチュートリアルで既に断念気味。