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水曜日に小僧の入学式を控えてますので、なかなか忙しいのかも。
で、此度アップしましたのは、桜から連想した駄文。
7+6と明記しつつ、7+6とはいえないかもしれません。
どうぞご了承願います。
風邪かしら(汗)調子悪い…。
申し訳ありませんが、本日はこれにて。
ひらり、ゆらり。
いくつも、いくつも。
はなびらが、つもります。
『さくらのしずく』
……雪のように、積もって。
でも、冷たくもなく、融けることもなく。
大地を淡く、染めていく花弁。
初めての景色は美しくて、ずっと眺めていたくなる。
「何を、見ている?」
背後から届く声と、隣へ歩いて来る気配と。
視線を移せば、花咲くように綻ぶ口元。
「ねえ、クラウド」
「何だ」
「あの花を、知っている?」
私が視線と指で示した方に、ゆっくりと青い瞳を向けて。
ああ、と彼は頷く。
「桜、だな。ティナの世界には、なかったのか?」
「いいえ」
見た事はある。
そう、あれは確かに、同じ花。
「仲間のひとりが、かつて住んでいた場所に、あったわ」
「そうか」
「彼はそこで、大事なものを、たくさん失ったの」
思い出すのは、目を伏せた仲間の、昔語り。
卑劣な手によって、失った主君と同胞と、何より大事な家族たち。
あの人はそれ故に苦しんで、夢の中へと取り込まれた。
後に戦士としての誇りと、戦うための力を、得たけれど。
彼の大事なものたちは、戻らない。
「その人が言っていたの。この花弁が、涙のようだ、と」
「なみだ……」
「ええ。自分の代わりに、死んでいった命を弔い、涙流してくれている、と」
「……そうか」
桜を見つめたまま、少しだけ厳しい表情の、クラウドは。
何かを思い出しているかのようで、声をかけられなくて。
私もただ、花弁を眺めていた。
彼もまた、失った誰かを想うのだろう。
……そう。
私が最初にこの話をした時、同じように少しだけ、厳しい顔をして。
花を眺めていた、彼のように、きっと。
*
ひらり、ゆらり。
はなびらが、つもります。
しずくは、やみません。
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二次創作歴はオンラインで10年程度。たまに好きジャンルのアンソロ本に寄稿させていただいてました。
此度はソフト未購入なのにムービーと素敵サイト様の作品によって墜落→6キャラ総愛され→本編6カップリングプラス、とブログがおかしな進化中。結局ハード込みでソフトお買い上げ(笑)自プレイはチュートリアルで既に断念気味。