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本日で年度末、ですね。皆様お疲れ様でした。
明日からは新年度、拙宅は小僧が中学生にクラスチェンジです(笑)。
で、どうやら私の設定ミスがあって、まだコメント送信ができる状況だったようですね。
設定を再度直しまして、今度はコメント送信不可となったと思うのですが…。
コメント送信してくださいましたお客さまには申し訳ないですが、返答は割愛させていただきます。
(これは2月27日の日記でもお知らせしたとおり、拍手コメでも同様です。)
設定ミスがあればご指摘いただきたいのと、万が一コメント送信できる場合でもコメント欄はお使いにならぬよう、御願い申し上げます。
空飛ぶ青い何か。様から 拝借した「空と青で33のお題」、漸くの15作目です。
かなりこじつけな駄文にて、皆様どうぞご容赦を。
15 確立した空と大地
空も、大地も、確かに、ここにある。
*
世界は、とても綺麗で広い。
そんな当たり前の事すら、知らなかったのは、私。
意思も記憶も、心まで封じられて。
「ティナ、見てみろよ」
「ロック?」
「ほら、こっち」
ナルシェを脱出し、辿り着いた砂漠の近くの高台で。
私を助けてくれた人は、強く手を引いて。
戸惑う私を、見晴らしの良い場所へ立たせた。
「どう?」
「え?」
「え?って……あー、うーん、何て言えばいいかな」
首を傾げる私を見つめ、彼はうんうんと唸ってから。
何かを思いついたのだろう、表情を輝かせた。
「今君の目が見ているものを、どう思う?」
眼下に広がるのは、広い砂漠。
強い日光で照り返す、眩しい程の輝き。
はるか遠く地平線の際には、草原だろうか、緑が揺れて。
空は青く、乾いた風が駆け抜ける。
日差しの強さに眩しさは覚えても、不快だとは思わなかった。
いえ、むしろ、快い。
「……嫌ではないの」
「うん」
「嫌なところはないわ。そうね、嫌いではない……」
少し考えてから、ロックへ訊ねる。
「こういう時は、『好き』でいいのかしら?適切な言葉は」
私の質問は、ロックを大いに満足させたらしい。
彼は満面の笑みで頷いて、それから。
「いいか、ティナ、覚えておいて」
「?ええ」
「これが、世界だよ」
「世界……」
「そう。空も、大地も、太陽も。色んなものがある、これが世界」
そしてね、と彼は。
「君が存在している世界っていうのは、こんなにも、綺麗なんだ」
*
あの時私が見た世界は、一度壊れてしまったけれど。
それでも私の心の中には、今も綺麗な世界が確立している。
だから。
世界を元に戻すため、私は、剣を取る。
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二次創作歴はオンラインで10年程度。たまに好きジャンルのアンソロ本に寄稿させていただいてました。
此度はソフト未購入なのにムービーと素敵サイト様の作品によって墜落→6キャラ総愛され→本編6カップリングプラス、とブログがおかしな進化中。結局ハード込みでソフトお買い上げ(笑)自プレイはチュートリアルで既に断念気味。