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ああよかった、何となくまともな作品っぽく仕上がった気がします。
…って、オイ!
ちょっとだけ明るめになったかな、と思うのですが…。
13 空の根源
『そらは、どこからうまれるの』
「え?」
歌うような調子で、極めて自然に少女から発せられた問いかけに。
僕は答える術を持たずに、うろたえてしまった。
そんな僕の狼狽する様子を見て、彼女が不安を覚えないはずもなく。
「ごめんなさい。私、おかしな事を言ってしまったわね」
途端に俯き、悲しげに微笑されてしまう。
ああ、ごめんなさい。
僕はそんなつもりじゃなくて、本当に。
この地で初めて出会った時から、彼女には驚かされてばかりだ。
見たこともない色をした綺麗な顔や髪、その身に宿す強大な魔力。
純真無垢な少女みたいに真っ直ぐで、幼い精神。
年齢的には下だけれど、それでも彼女を災厄から守ってあげたくて。
日々自らを「ティナの騎士」と呼んで、鼓舞しつつ戦いに赴いている。
でも、ここで様々な世界の仲間たちと出会って。
自分が戦士として成長していても、年相応の精神しか持ち合わせてない事実を知った。
それから、こんな時にかける言葉を思いつかない程に。
自分がどうしようもなく、子どもだって事も。
考えて、考えて、結局僕が出した結論は、たったひとつ。
「あの、ティナ」
「なあに?」
「実は僕も、知らないんだ。空がどこから生まれるのかって」
僕は一旦言葉を切って、深呼吸。
それから。
「だから、一緒に探そうよ」
「え?」
「空の生まれるところ。一人だと大変だけど、二人ならきっと、大丈夫だと思う」
「……ありがとう」
ふんわり、と花が綻ぶように。
ティナは僕に、笑ってくれた。
*
ティナが知りたい事だったら、何だって。
一緒に知っていきたい、って思うんだ。
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二次創作歴はオンラインで10年程度。たまに好きジャンルのアンソロ本に寄稿させていただいてました。
此度はソフト未購入なのにムービーと素敵サイト様の作品によって墜落→6キャラ総愛され→本編6カップリングプラス、とブログがおかしな進化中。結局ハード込みでソフトお買い上げ(笑)自プレイはチュートリアルで既に断念気味。