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空飛ぶ青い何か。様から拝借している「空と青で33のお題」、続いておりますかろうじて。
一番の問題である管理人の文章力については、皆様全力でスルーしていただくとして(オイ)。
いざ文を書こうと思ってCP決めをしてみると、どうも偏る傾向がありますね。
一番書きにくいのは、CPで推す人も少数派であろうと思われる、妻帯者の騎士でございますが。
そちらをお楽しみにしていらっしゃるお客様がおられましたら、全力でお詫び申し上げます。
…そして今アップするのが夢想ってアンタ…(汗)
拍手変更後もたくさんの拍手、そしてコメントありがとうございます。
個々への返答は割愛させていただきますが、今後の創作活動の励みとなっております。
これからも、皆様の萌えの続く限りお付き合いいただければ、幸いです。
5 この空は果てしなく
未来なんて、誰にも、わからない。
*
元の世界に、もう、俺がいない。
では、ここにいる俺は、何?
親父は?
知りたくても、質問しては、いけない事。
ぐるぐると、俺の頭を駆け巡り、離れない事。
もう、溺れてしまいそうで。
水の中は、好きだ。
冷たい水の感触を、全身に受けていると、自分ってものが形をなくして。
この中に溶け込んで、消えてしまいそうな、不思議。
それでもいいかもしれない、なんて。
破滅を望むような思想も、生まれては消え、また生まれて。
(……ティーダ!)
俺を呼ぶ、声。
ここは水の中なのに、声は届かない筈なのに。
確かに俺の心を揺さぶった、声が、した。
派手な水音を立てて、陸へ上がる。
眩しい太陽が照りつける大地に、力強く生える若草。
いや、違う。
「ティーダ!ここにいたのね」
ティナの、アナザーフォームの、髪。
元々の世界では、この色だったから、と。
彼女は珍しい緑の髪を、悲しげな笑顔で、結い上げた。
綺麗なのにどうして悲しいの?と訊ねたら。
世界でたったひとりだけの、色だから、と答えられて。
それでも俺は、綺麗だと思う、としか、言えなかった。
あれからティナは、緑の髪。
「ごめん、泳いでたっスよ!気持ちよかったからさ」
「もうお食事よ、皆が探してるわ」
「やべっ!急ぐっスよ、ティナ」
俺も彼女も、小走りに急ぐ。
ティナの結い上げられた髪が、小刻みに揺れる。
「ティナ」
「なあに?」
「その色、嫌いじゃなかったっスか?」
「だって」
彼女はにっこり、笑って。
「貴方が好きだって、言ってくれたでしょう?」
*
未来は、やっぱり、わからない。
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二次創作歴はオンラインで10年程度。たまに好きジャンルのアンソロ本に寄稿させていただいてました。
此度はソフト未購入なのにムービーと素敵サイト様の作品によって墜落→6キャラ総愛され→本編6カップリングプラス、とブログがおかしな進化中。結局ハード込みでソフトお買い上げ(笑)自プレイはチュートリアルで既に断念気味。