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ジタンは何せ、9が未プレイのため、いろいろ間違ってる予感しまくってます(汗)
3/10追記。
7×6的創作とカテゴリ変更した割に、ティナが全く登場してませんよ(滝汗)
彼女に贈ってあげたいよ、と。
彼が笑う。
*
ジタンとバッツが、笑いながら話し合っている。
彼らが談笑している姿は、別段珍しくも何ともないが。
俺が珍しく視線を向けているのを察したのか、ジタンがこちらへ駆け寄って来る。
「なあなあクラウド、ちょっと聞きたいんだけど」
「何だ?」
「ティナちゃんにもし宝石なんか贈るとしたらさ、あんた、何選ぶ?」
その質問は、自分の思考回路を緊急停止させるには、十分で。
仕方なく、肩をすくめて答える。
「生憎、宝石には興味がなくてな。さっぱりわからん」
「何だよそれ!ま、クラウドだもん、仕方ないかな」
俺だから仕方ないとはどういう意味だ、とは突っ込めず、沈黙を保つが。
ジタンはそんな俺には構わず、首を傾げたかと思うと、ぱん、と手を叩いた。
「宝石の種類は知らなくっても、色とか形ならイメージできるよな」
「まあ、な」
「んじゃ教えてよ。ティナちゃんには、どんな色が似合いそうだと思う?」
さっそく尋ねられ、俺は自分の中にあるティナのイメージを思い浮かべた。
第一印象は、確か『これで、戦士?』という疑念。
他の面々とは全く違う、あまりに美しくもか弱い、儚げな印象。
でも、自ら持て余す程に強大な、生まれついての魔導の力を、呼吸をするが如く使いこなして。
不安に揺れる心を抱えつつも、必死に戦士として成長して。
(……あ)
不意に頭を掠めたのは、彼女がその力を最大限に発揮する時の、姿。
淡く光を放つ、桃色の身体。
「……ピンク色、か」
「へぇ?意外だな、あんたがそんな色選ぶなんて」
俺の漏らした一言に、ジタンは興味深そうに呟くが。
唐突に、あ!と大きな声を上げた。
「そーいやティナちゃんにぴったりの宝石、あったぜ!」
「そうなのか?」
「うん!クラウド、あんたさ、ダイヤモンドぐらいは知ってるだろ?」
専門的な知識の乏しい俺のような人間でも、大抵知っていそうな宝石の名を挙げられて。
頷いて見せると、ジタンはにやりと笑い、言葉を続けた。
「あのダイヤってさ、透明なのばっかりじゃないんだぜ」
「そうなのか?」
「ああ。黒とかイエローとかブルー、グリーン……価値も変わってくんだけどさ」
でも、と言い置いて、彼は続ける。
「ティナちゃんにピッタリなのは、断然ピンクダイヤモンドだよ!」
「ピンクダイヤモンド……」
「そう!何たって宝石言葉が『可憐』だもんな、可愛いティナちゃんにピッタリだろ!」
俺も頭の中で、見たこともない宝石の事を、想像し始めていた。
ダイヤモンドの形は想像できるので、それに色をつけてみる。
更にその石を、例えばペンダントに仕立てて、ティナの細い首へ提げてやれれば。
「……似合いそうだな」
「だろ、だろ?いつか、本当にプレゼントしてやりたいな、ティナちゃんに。それでさ」
ジタンは得心したように、頷いて。
それから、ぽつりと付け足した。
「あの子が……嬉しそうに笑ってくれるのを、見てみたいよな」
*
いじらしく、可愛らしい。
それが彼女のイメージで。
だけど、いつか心から、幸せに笑って欲しい。
叶うなら、君へ最上の宝石を。
(お題配布元:恋花─こいはな─様)
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二次創作歴はオンラインで10年程度。たまに好きジャンルのアンソロ本に寄稿させていただいてました。
此度はソフト未購入なのにムービーと素敵サイト様の作品によって墜落→6キャラ総愛され→本編6カップリングプラス、とブログがおかしな進化中。結局ハード込みでソフトお買い上げ(笑)自プレイはチュートリアルで既に断念気味。