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最近レス不要とのお言葉に甘え、すっかり拍手コメントにレスしていないトホホ状態です(爆)。
皆様お気遣い、大変感謝しております。
また管理人の至らぬ発言に対し、温かいお言葉を頂戴できた事、有難い限りです。
さて、昨日は日食でございましたね。
管理人の住む北の地は、50%程度の部分食でしたけれど、一応肉眼で見ることはできました。
こちらにいらっしゃるお客様の中に、皆既をご覧になったという方はおられるのやら?
…管理人はTV観賞です。地デジ様、クリアな画像をありがとう(笑)。
で。
日食というキーワードから、管理人が捻った数点のネタのうち。
他ジャンルでアップしたものを除いて、一番意味がわからんかった(爆)ものをアップしてみます。
86文にしたのは、まあ…服が黒いから(マテ)。
日食で太陽繋がりとなれば、本来106にすべきでしょうが、意味不明な上に暗いネタだったのですよ。
だからスコー…も、申し訳ございません。
更にパラレル設定で、しかも86ともに小学校中学年程度の脳内設定です。
よって、苦手な方は閲覧なさいませんようお願い申し上げます。
さあ、おいで?
でもね。
きをつけて。
もう、もどれなく、なっちゃうよ?
『おひさまかくれんぼ』
今日は『日蝕』だって、皆朝から大騒ぎ。
私のお家も、家族みんなで楽しみにしてて。
私も何だか楽しみに、なってた。
……でも。
お父さんやお母さんは、お仕事。
お兄ちゃんは、お友達と観測に出かけちゃった。
私、ひとり。
(つまんない……)
ひとりっきりのお留守番は、つまらなくて。
お庭に出て、お空を眺める。
青いお空には、綺麗なお日様。
(あれが、お月様みたいに欠けちゃうんだね……)
お兄ちゃんに教えられた通り、日食観察用のサングラスをかけて。
見上げたお日様は、まだ、まあるい。
いつから始まるんだったっけ、とお家に戻って。
時間になったので、もう一度。
(……あっ!)
お日様が、少しずつ、影に隠れてきた。
「すごーい……」
『すごい?』
「え?」
知らない誰かの声がして、私は慌てて振り返る。
だって今日は、お留守番してるのに。
するとそこには、黒い服の男の子。
顔には、欠けてきたお日様みたいな傷があって。
青い目をした、とっても綺麗な男の子。
「あなた、だあれ?」
『……スコール』
ひとりでお留守番してる私に、お客様。
だから急いでお家へ戻って、お菓子の準備。
「はい、どうぞ」
『何?』
「え、初めて?あのね、私の大好きなキャンディ」
食べてみて、というとスコールは。
恐る恐る口に入れて、甘い、と呟く。
「甘いの、キライ?」
『大丈夫だ』
私の質問に、静かに笑ってくれたスコール。
とっても、優しい。
お日様が、どんどん欠けていく。
辺りが少しだけ、暗くなっていく。
だけどスコールがいるから、寂しくなくて。
私はお庭で、一緒に遊んだ。
『楽しいな』
「本当?私も、楽しい」
『良かった』
スコールが、また笑ってくれる。
「スコールは、いつも何して遊んでるの?」
私が聞いてみると、スコールは静かに首を振る。
『……何も』
「え?」
『いつもは、ひとりだから』
とっても、悲しそうな目。
その時。
お日様がすっぽりと、隠れた。
「きゃ」
辺りが真っ暗になって、怖い。
『ティナ、おいで』
スコールは、ぐいっと私を引っ張って。
ぎゅうっと力強く、抱き締めてくれる。
スコールはとっても、温かい。
『怖いか』
「ううん、大丈夫」
スコールがいてくれるもの、と答えると。
とっても、悲しそうに笑った。
……どうして?
真っ暗な時間が終わって、少しずつ明るくなる。
『もう日蝕が終わる』
私から離れたスコールの声は、悲しそうで。
「スコール?」
『もう、帰らなきゃならない』
「え?」
『俺の時間は、もう終わりだから』
スコールが見上げた先には、姿を元に戻しつつあるお日様。
ゆっくりと透けてくる、スコールの姿。
「スコール」
『俺はまた、見えなくなるんだ。太陽が元に戻るから』
笑顔で教えてくれてるのに、その目は泣きそうで。
「スコール……また、ひとりになるの?」
『……ああ』
誰かと一緒にはいられないから、と呟く。
「私が行く!」
『ティナ!?』
「スコール、ひとりは寂しいよ。だから、私が、一緒に行く!」
私は手を伸ばして、透けてきていたスコールの手をつかむ。
『だめだ!手を離せ!』
スコールが、乱暴に手を振り払おうとする。
『俺と一緒に来たら、あんたも戻れなくなる』
「え」
『もうここに戻れない。大事な家族とも会えない。だから、だめだ!』
思わず緩めてしまう、手。
ずきんと痛む、胸。
……でも。
あなたはずっとずっと、ひとりだったの?
「………………」
『わかってくれたな。ありがとう』
スコールは、ほっとしたような声で。
その姿は、もう空気に溶けてしまいそうで。
『じゃあ……さよなら、ティナ』
「………………ダメ」
『?』
「絶対にダメ!ひとりじゃ、行かせないから!」
私は叫んで、もう一度手をぎゅっとつかむ。
『おい!?』
「ダメ!絶対に、離さない!」
振り払おうとするスコールに、私は両手でしがみついて。
「まだまだ、遊び足りないもん。一緒に……遊ぼう?」
ね?と笑った。
お父さんもお母さんも、お兄ちゃんも大好きだけど。
でも、私は。
綺麗に笑うスコールも、大好きだから。
だから、連れて行って。
『……ティナ……』
スコールは、顔を歪めてから。
空いた方の手で、私をぎゅっと、抱き締めてくれた。
*
女の子は、お日様にかくれんぼ。
もう、戻らない。
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二次創作歴はオンラインで10年程度。たまに好きジャンルのアンソロ本に寄稿させていただいてました。
此度はソフト未購入なのにムービーと素敵サイト様の作品によって墜落→6キャラ総愛され→本編6カップリングプラス、とブログがおかしな進化中。結局ハード込みでソフトお買い上げ(笑)自プレイはチュートリアルで既に断念気味。