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今ひとつ纏らなかった文章ですが、ご容赦願います。
『ブーケ、あるいはブートニアトス』
幸せ、お裾分け、って事で。
*
「あーあ、俺もとうとう爺かよ」
親父がぼやいてるのは、とりあえずシカトして。
俺の隣で笑顔を見せてくれてるティナに、視線を移す。
(それにしても……超×3綺麗っス!)
シンプルなドレスを身に纏い、最低限度の化粧しかしてないってのに、今日のティナは眩しい程で。
ああ、俺ってば幸せモン!とこの世の幸せ独り占めな気分。
その時、参列者のうちの一団から、よく見知った奴の声。
「ティーダ!ブートニアトス、頼むぞー!」
「え?」
戸惑った表情のティナと、隣の俺に声をかけたのは、にへらと笑うバッツで。
隣で真っ赤になって顔を覆ってるスコールの、気まずそうな顔との対比がおかしい。
ジタンやセシル、フリオは苦笑いで、クラウドやウォーリア、オニオンは呆れ顔。
(相変わらず場の空気シカトっすね、バッツは……よしっ!)
俺は意を決すると、隣のティナにそうっと耳打ち。
(ティナ、あのさ………………いいっスか?)
(う、うん)
よっし、これで許可も下りた事だし、と。
「おっし、誰かしっかり受け取れよぉ!」
俺はにやりと笑うと、ブートニア─ではなくて。
傍らに準備していた、ブリッツボールを蹴り上げる。
「おわぁ!?」
「ちょ、待て、ティーダ!こんな至近距離でシュートすんなぁ!」
「この馬鹿……っ!」
ギャラリーからは、当惑の声や非難の声がしたけれど。
「ティナ手作りのブートニアは、誰にも渡さないっスよ!」
俺は大声で答えてから、隣のティナにVサイン。
そして、ティナの最高の笑顔を、しっかりゲットしたのだった。
実際にブーケの替わりに新郎新婦ゆかりの品をトスする事があるそうですから、ティーダならやりそうだと思います(笑)。
面白かったと言っていただけて、何よりでした。
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二次創作歴はオンラインで10年程度。たまに好きジャンルのアンソロ本に寄稿させていただいてました。
此度はソフト未購入なのにムービーと素敵サイト様の作品によって墜落→6キャラ総愛され→本編6カップリングプラス、とブログがおかしな進化中。結局ハード込みでソフトお買い上げ(笑)自プレイはチュートリアルで既に断念気味。