忍者ブログ
Admin / Write / Res
勢いだけでとりあえず開設した二次創作保管庫です。「二次創作」をご存知ない・嫌悪を覚える方は閲覧をご遠慮ください。DDFF及びFF6にて魔導の少女を溺愛する駄文を羅列いたします。
[178]  [177]  [176]  [175]  [174]  [173]  [172]  [171]  [170]  [169]  [168
[PR]
2024/11/23 (Sat) 20:55
Posted by シスターM
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

モニカ様の「選択式御題」から、新たに拝借したお題「葬-funeral」 の続きを懲りずにアップ。
このタイトルを拝見して、最初に浮かんだのが6本編でございました。
本来のイメージとかなり食い違っておりますでしょう事は百も承知ですが、敢えてこのままで参ります。
相手が何故盗賊なのか、と申しますと、ただ「手を握って誓う」をさせたかったんですね、私が(爆)。
ちょっとだけ9本編もプレイしてみて、彼のイメージがちょっと掴めた感もあるのですが、まだまだのようです…。

空葬(9×6 6視点)

 

そらに、とけたことがある?

 

   *

 

「は?」
私のあまりに稚拙な表現では、彼の理解を得られなかったと覚る。
「ごめんなさい。えーと」
一所懸命に、乏しい語彙力を駆使して。
私は再度、説明する。
「空に溶けていくように、消えた事はある?」


「……あまり楽しい状況じゃないみたいだな、レディ」


彼は溜息混じりにそう言って、私の手を握る。
柔らかく、でも離すことの叶わぬような力。
「ジタン?」
「この手を掴むことができなくなるなんて、考えたくもないよ」
彼は静かに呟くと、眉間に盛大な皺を寄せた。

 


「空になんて、君をくれてやったりはしない」
「え」
「例え空だろうが海だろうか、大地だろうが同じだけどね。君を俺たちと離れた場所に葬るなんて、ぞっとする」
彼は優雅に一礼すると、私の手に唇を寄せて。


「この手をずっと離さない、と誓わせて下さいますか、レディ?」


驚く程に真剣に、私に尋ねてくれたから。


「………………ありがとう」
ただ、一言を返して。
ぎこちなく、微笑むだけだった。

 


ほんとうは、ね。
そらにとけるのは、あたたかいけれどつめたくて、さびしいの。
だからどうか、はなさないで。


わたしを、ここに、いさせて。

拍手

PR
この記事にコメントする
Name
Title
Color
Mail
URL
Comment
Password   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
secret
この記事へのトラックバック
この記事にトラックバックする:
カレンダー
10 2024/11 12
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
最新トラックバック
プロフィール
HN:
シスターM
性別:
女性
自己紹介:
とうとう40代になった専業主婦。
二次創作歴はオンラインで10年程度。たまに好きジャンルのアンソロ本に寄稿させていただいてました。
此度はソフト未購入なのにムービーと素敵サイト様の作品によって墜落→6キャラ総愛され→本編6カップリングプラス、とブログがおかしな進化中。結局ハード込みでソフトお買い上げ(笑)自プレイはチュートリアルで既に断念気味。
バーコード
ブログ内検索
アクセス解析
カウンター
Copyright ©  違うところの夢を語る。 All Rights Reserved.
*Material by Pearl Box  * Template by tsukika
忍者ブログ [PR]