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何をしていたかと申しますと、FF本編です(笑)。
ちなみに今1+2+9+10をプレイ開始という、物凄い状態になりました(爆)。
で、しばしお休みしていた分、ちょっと甘めの話を書いてみたくなりまして。
空飛ぶ青い何か。様から拝借したお題が『愛の告白10の台詞』。
どんだけ単純?自分……。
ま、とりあえず全員分(秩序勢)+冒険家と少女の絡みは書いたつもりです。
興味のある方は、続きからどうぞ。
すみませんが、拍手レス等は後ほど改めてさせていただきます。
どうぞご了承願います。
-- 愛の告白10の台詞 --
1 「…愛してるなんて言葉だけじゃ嫌」
かたちがないものは、不安なの。
少女はそう言って、瞳を伏せた。
細い肩が震えるのが、見て取れて。
たまらずに腕を伸ばし、華奢な体を閉じ込める。
「優しさだけなら、嫌なの」
少女はまた、ほろりと零す。
「貴方は、誰にでも、優しいのですもの」
小さな手で、私の胸を押して。
拒絶を示す態度に隠れた、幼いけれど純粋なこころ。
「彼女は貴方の『特別』でありたいんだよ、ウォーリア」と。
苦笑いとともに諭してくれた、仲間に感謝しつつ。
「ティナ」
ぴくりと震える肩に額を預け、頬に掌を当てれば。
燃えるように、熱くて。
「私が君にあげられるのは、言葉と」
少女の熱に幸福を覚えてから、一旦言葉を切って。
私は、囁いた。
「言葉に託して伝えきれない、君ひとりへの『愛』だけだ」
*
彼女は頬を真っ赤に染め、私の胸に顔を押し付けて。
ずるいわ、と小声で零した。
2 「この気持ちに嘘はないから」
彼は、そう言って。
彼の大事な夢を、くれた。
いつかこの旅にも、終わりは来る。
それでも確かに、俺も君もここにいたし、同じ夢を見ていた。
そして俺は、確かに君を愛したよ。
彼はそう言うと、微笑んで。
棘を抜いた野薔薇を、私の髪へ。
「フリオニール」
「よく似合ってるよ、ティナ」
持っていて、と言葉を残して。
彼は静かに、去って行った。
*
花言葉は『素朴な愛』。
彼の優しさそのままの、彼の心の分身。
ずっと、大事にする。
3 「お願いだから、少し…目をつむってて」
彼の言葉に、首を傾げて。
でも、従った。
ふわり、と頬を掠めた、温かな温もり。
(え?)
目を開けると、近い位置に彼の顔。
「わっ!?」
目に見えて狼狽し、顔を真っ赤にした彼は。
可愛らしくも、凛々しくも思えて。
私は、笑顔になって。
「ありがとう、ルーネス」
彼からの、優しいキスのお返しに。
私からの、優しいキスを送った。
4 「本当はお前を愛していたかった」
……夢だよ、と苦く笑う。
貴方の姿は、苦しい。
*
『元の世界に、愛するひとがいるんだ』
眩い笑顔で、幸せそうに話してくれた、あなたが。
今、私を。
生まれたままの姿で抱き締めて、零す。
「ありがとう」
私はただ、それだけを返して。
ゆっくりと、離れた。
ねえ、セシル。
この温もりも、痛みも、全部。
絶対に、覚えてるから。
貴方は、忘れて。
5 「お互い好きでいられる間に別れよう」
貴方の言葉は、間違いよ。
だって、別れる必要はないの。
ほらね、見て頂戴。
私の体、透けてきているでしょう?
貴方よりも先に、私が帰る。
私の本来の、場所へ。
そして貴方も帰るのよ、貴方の本来の、場所へ。
タイムリミットまで、あと少し。
……だから、ごめんなさい、バッツ。
最後まで、貴方を好きなままでいるわ。
たったひとつ、私のわがまま。
6 「お前だけ…お前だけが……」
そうじゃないのよ。
貴方はもう、わかっている筈。
「違うわ、ロック」
貴方には、たくさん仲間がいるの。
だから、大丈夫。
貴方は貴方の大切なもののため、戦えるから。
大切なものをたくさん見つけた、貴方なら。
例え私が消えたとしても、大丈夫。
私も、最期まで、逃げない。
だから貴方も、逃げないで。
7 「口にしなくても分かってるくせに」
珍しくそう言って、拗ねる表情すら。
例えようもなく可愛らしいと、笑みを零してしまう自分。
呆れるのを通り越し、最早誰も何も言わない。
「……何のことだ?ティナ」
「きゃ!?」
不意打ちで抱き上げた体は、甘く香って。
くらりと眩暈を覚えたけれど、何とか自制して耐える。
そして俺は、ある場所を目差して歩き始めた。
「あの、クラウド」
「ん?」
「どこへ、行くの?」
不安げに揺れる瞳は、それでも何かを確信しているかのようで。
俺は耳元へ、言葉を落とす。
『口にしなくてもわかってるくせに』
途端に彼女は顔を真っ赤に染め上げて、絶句。
*
勿論、行先はひとつ。
互いの想いを、確かめ合う場所。
8 「確か何でもするって言ったよな」
彼らしからぬ言葉と、威圧的な態度が、怖い。
そう思っているうちに、気がつけば。
「え」
「……やはり軽いな」
逞しい両腕で抱え上げられ、押し付けられたのは彼の胸で。
たまに触れさせてもらっているファーが、微かに頬を撫でていく。
手を伸ばすと、ふわふわとした感触が楽しくて。
無意識に零れたのは、笑み。
「楽しそうだな」
「……!」
微笑を浮かべ、私を見詰める視線が普段とは違っていて。
鋭くて、熱い。
「スコー、ル、あの……っ」
「──ティナ」
もう黙れ、と囁く彼の顔が、これ以上ない程近付いて。
驚きのあまり固まった私の唇を、ゆっくりと塞ぐ。
苦しいけれど、とても熱くて。
*
嬉しいのは、何故?
9 「もう一度聞かせて」
無邪気な瞳と表情で、彼女は真っ直ぐに尋ねる。
*
褒められるのは、不思議だといつも言う。
「慣れて、いないから」
目を逸らして、ぎこちなく笑う。
綺麗な笑顔が歪むのが、どうしても嫌で。
「頼むから、俺の言葉は信じて」
「え?」
「ティナは俺たちの『お姫様』だって事。本当に素敵なレディーだって事。それから……」
指折り数えて挙げるのは、思いつく限りの彼女への褒め言葉。
困惑しながらも、じっと耳を傾けてくれているティナはやっぱり、綺麗で。
俺はとりあえず彼女への褒め言葉を、20ぐらいでやめてから。
最後にしっかり、付け足した。
「で、俺たちが全員君を好きな事と、俺が誰より一番君が好きだって事。以上、な?」
ウィンクとともにそう締めくくると、彼女は目を丸くしてから、笑みを浮かべ。
「ありがとう、ジタン」
もう一度、と促した。
*
何度でも、聞かせてやるよ。
君を愛する俺たちの、本音。
10 「好きだ!」
精一杯叫んで、彼は真っ赤になった。
どきどきが、止まらない。
彼もきっと、止まらない。
嬉し過ぎて、困るって事なんて。
あるんだなあ、って思って。
だけど、本当に嬉しいから。
「ティーダ、ありがとう!」
私も、と叫んで。
彼の胸に、飛び込んだ。
(配布元:空飛ぶ青い何か。 )
切ないふたりを感じ取っていただけたなら、幸いです。
ティナとローザは、一途に相手を思う気持ちを持つ点がよく似てますね。
正直に申し上げますと、管理人的にはその点は全く意識しておりませんでした。申し訳ない限りです。
セシルだけ、はっきりと妻帯者という点で他のコスモス勢と違うんですよ。
だから、あまりカップリング色が濃いものは強いて書かないのですが、今回は珍しく深読みし放題状態にしてます(爆)。
いつもコメントありがとうございます。
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二次創作歴はオンラインで10年程度。たまに好きジャンルのアンソロ本に寄稿させていただいてました。
此度はソフト未購入なのにムービーと素敵サイト様の作品によって墜落→6キャラ総愛され→本編6カップリングプラス、とブログがおかしな進化中。結局ハード込みでソフトお買い上げ(笑)自プレイはチュートリアルで既に断念気味。