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勢いだけでとりあえず開設した二次創作保管庫です。「二次創作」をご存知ない・嫌悪を覚える方は閲覧をご遠慮ください。DDFF及びFF6にて魔導の少女を溺愛する駄文を羅列いたします。
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2024/11/23 (Sat) 01:07
Posted by シスターM
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こんにちは、管理人です。

えー、勝手にティナ文強化中+パラレル強化中の拙宅ですが、この方については正直に告白します、無理でした(爆)
この間調子に乗ってアップしたコレの設定が、今大変自分でも気に入ってしまっていて…。
ということで、4×6のカテゴリ分類を一応させていただいたのですが、あくまでも中身は8→6。
大変申し訳ございませんが、上記の内容を踏まえた上で、なおかつ『しょーがないなあ管理人の奴』と苦笑いしてご了承下さるお客様のみ、閲覧をお願いします。

ちなみに管理人のマイ捏造設定中、お城暮らしが長いパラディンは家事能力-100。
ですが本作パラレル設定上の彼は、家事万能だと嬉しいな、と思いつつ書いてみてます。
ただしそんな脳内設定が、いつ生かされるかはわかりませんが(オイ)。

温かい、優しい、ひとたち。


『マスターと、彼の従弟と、わたし。』


午後のひと時を友人たちと過ごすのは、大好きなのだけれど。
静かな時間を過ごすのも、最近楽しくなりつつあって。
今日も私は、お目当ての場所へと足を運んでいた。
「こんにちは」
「いらっしゃい、ティナ。今日もいつもの席でいい?」
「ええ、どうもありがとう」
いつもと同じように、にこやかにセシルと挨拶を交わして、オープンカフェの2人席へ。
今日は3講目までの授業を受けてから来たせいか、日差しは幾分穏やか。
私の他には、お客様はひとりだけ。
趣味で経営しているというお店ならではの、浮世離れした雰囲気にも慣れた自分がいる。
「ミントティー、アイスでお願いできますか?」
「かしこまりました」
笑顔で去っていくセシルの後姿を目で追ってから、庭に視線を移した。

(あ……)
夏の花の蕾が綻ぶ庭に、白い蝶がひらりと舞っていて。
街中の筈なのに、心安らぐ空間が心地良い。
「お待たせしました」
耳に届いたテノールと、氷が奏でる高い音。
「ありがとう」
「どういたしまして。さ、召し上がれ」
ミントの爽やかな後味は、セシルの涼やかな声にも似ていて。
日向を歩いて来た自分の肌の火照りも落ち着いて、爽やかな気持ちになれる。
「今日はスコール、4講目までびっしり講義で埋まってるんだよね。ごめんね」
「いいえ、セシルとお話できるの楽しいから」
「そう?ふふ、光栄だね」
悪戯っぽく笑って答えてくれるセシルと、お話できるのは本当に楽しい。
自分に家族がいない分、こんなお兄ちゃんがいたら毎日楽しいだろうな、なんて。
笑顔で雑談しつつ、私は頭の隅っこで考えた。

やがて、黄昏色が街並を包もうとする頃に、私は席を立つ。
「ご馳走様でした、そろそろ失礼します」
「帰りは気をつけてね。送ってあげられないのが申し訳ないけれど」
「まだ明るいし、大丈夫。じゃ、また」
セシルが珍しく、携帯片手にひらひら手を振ってくれるのが、嬉しくて。
私もしっかり手を振ってから、歩道へと踏み出す。
街が段々赤く染まって行こうとする前の、黄昏色の景色が綺麗で。
おまけにセシルとたくさんお話できたのが、嬉しかったから。
心も足取りも、弾んでいるような心地だった。
(……そうだわ、夕飯のお買い物、しなくちゃ)
今日の夕食の材料を買い足す必要があったので、私はスーパーへ足を向けた。

 

スーパーの近くで行き会ったのは、意外な人。
「ティナ」
「まあ、スコール!授業、お疲れ様」
大学帰りらしいスコールは、ラフなデニム姿なのに、やっぱり人目を引くのだろう。
私たちの周囲を通り過ぎる買い物客が、ちらちら彼に視線を送るのがよくわかる。
「買い物か?」
「ええ」
質問に笑顔で答えると、彼は私の隣に並んで歩き出す。
「行こう、荷物は俺が持つ」
「え、でも」
「問題ない、セシルには連絡を入れる」
スコールはそう言うなり携帯を取り出すと、素早い動作でメールを送信。
程なく届いた返信メールをざっと一読し、携帯をポケットに収納した。
「連絡完了だ。行こうか」
「ええ、でもごめんなさい、私が」
スコールの気遣いが有難くも申し訳なくて、謝罪を口にすると。
「別にあんたが気にする事じゃない。俺がそうしたいからだ」
彼は優しい口調で、私の気持ちを解そうとしてくれた。
「ありがとう、スコール。助かっちゃうわ」
「っ、礼を言われる事はない。行こうか」
「ええ」
何故か少しだけ早口になったスコールに促されるまま、私は一歩を踏み出した。

心の中でひっそりと、彼に夕食を食べて行ってもらおうか、なんて考えながら。


   *


(合流成功確認、これにて任務完了、かな?ふふ)
携帯のスライドをを元に戻しつつ、僕はひとり笑みを漏らす。
ティナがここを出る直前に、慌ててスコールへ打ったメールが。
図らずも、彼らを無事出会わせるのに一役買ったという事だ。
「だけど、未だにデートのひとつも誘えてないってのは問題ありだよ、スコール」
ブルーメタリックの携帯を弄びつつ、僕は思わず独り言を漏らす。
見た目と違って超奥手、かつ照れ屋の従弟が一目惚れした同級生。
外も中も文句のつけようがない美少女なのだけれど、どうやら彼女も色恋沙汰には疎いようで。
正直、あの2人、前途多難だ。

しかし。
(次は……どうやって会わせてあげようかなあ)
あの従弟が頬を染めて打ち明けてくれた片恋のお相手と、もっと親しくなれるように。
僕はひっそり、次の機会が訪れる事を願うのだった。

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シスターM
性別:
女性
自己紹介:
とうとう40代になった専業主婦。
二次創作歴はオンラインで10年程度。たまに好きジャンルのアンソロ本に寄稿させていただいてました。
此度はソフト未購入なのにムービーと素敵サイト様の作品によって墜落→6キャラ総愛され→本編6カップリングプラス、とブログがおかしな進化中。結局ハード込みでソフトお買い上げ(笑)自プレイはチュートリアルで既に断念気味。
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