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まずはリンク追加のご案内。
yuwi様の「泡沫の言葉」にリンクを貼らせていただきました。
ティナ受けの素敵文章、そしてギャグ文章も器用に書き分けされており、とても見応えのあるサイト様です。
マナーをお守りの上、お楽しみ下さいませ。
そして、ジタティナ的文章を目差して書いていたはずの駄文をアップ。
ええしっかりダメになりましたよ!どう見ても普通のDDFF文ですとも!(涙)
管理人にとってジタンは最も苦手なキャラクターです、申し訳ない…。
一応前向きなキャラクターを意識したつもりなんですよ、これでも。嗚呼情けない。
あまりにもカップリングには程遠いので、カテゴリも普通の創作とさせていただきました。
よろしくご了承願います。
別のサイト様で書かれていた「6月はティナ強化月間」にぐらっと来てます。
頑張って今日1×6をアップしたい…!
ひと欠片、だけでも。
きっと、覚えていたいから。
『signature』
陽気な人の、口数が減って。
進んで話に加わらない人が、積極的に口を開く回数が増えて。
誰もが何気ない一瞬に、目を伏せる事がある。
それはきっと、皆の共通した思いがあるから。
(もうすぐ……終わりが来る)
この世界に召還されて戦う日々の中、手探りで掴んできたもの。
新たなる仲間との、信頼の絆。
失うかもしれない不安が、皆を包んで。
でも、貴方はいつも通りに笑って、前を向いているから。
「……あの、ジタン」
「ん?何だい、ティナちゃん」
私は思いきって、彼に声をかけてみる。
彼はエメラルドの瞳をより一層輝かせ、近付いて来てくれた。
「俺に用なんて、珍しいね」
でも光栄だなーレディに必要とされるのは、なんて。
明るい声も軽妙な口調も、普段通りを心がけて。
だから、訊ねた。
「ジタンは、今、不安?」
「え?うーん……」
私の単語だけの質問から、彼は何を問いたいのかを汲み取ってくれたようで。
少しの間腕組みをして、考え込んだと思ったら。
「ま、他の奴らとあんまり変わんないよ、俺だって」
どこか自嘲気味の笑顔と一緒に、意外な返答。
「そうなの?」
思わず聞き返してしまう私に、彼は苦笑いして頷く。
「勿論、俺だって皆と同じように元の世界へ帰りたいよ」
だけどさ、とジタンは言い置いて。
「ここで皆と仲良くなれてさ、やっぱ戦いなんて好きじゃないけど……もう少し、一緒にいたいな、とか」
そう思う事って、ない?と。
まっすぐに澄んだ瞳で見つめられたまま問われ、私は素直に頷く。
私の返答が気に入ってくれたのか、彼は人好きのする笑顔になって。
「だから、俺は考えてる」
静かな口調だけれど、でもとても強い意思を感じる言葉。
「何を?」
「上手く言えないけどさ、俺たちがここに確かにいた事を、お互いに覚えている方法」
私の問いかけに、彼は頷いて続けた。
「皆、それぞれの戻るべき場所に戻る。でも、俺たちが一緒にいた『証』を遺せたらな、って思うんだ」
「『証』……」
「もしかしたら、全部忘れちゃうかもしれない。だけど、何かがあって、一緒に戦って……って、そんな日々の中の、ほんのひとコマだけでもさ、思い出すきっかけみたいなもの、あれば、いいな、って思う」
どう?なんて訊ねてくる、ジタンの表情は生き生きしていて。
私は。
「素敵ね。とても、素敵」
自然に言葉を発して、表情を緩めていた。
私の反応に、彼は気を良くしてくれたらしく。
「だろ?さっすがティナちゃん!話がわかる」
胸まで張って自慢げに笑う様子は、私の気分を和ませようとしてくれているのがよくわかる。
だから、私は。
「ジタン」
「ん?」
「ありがとう」
精一杯の笑顔で、告げた。
その後、ジタンが思いついた『証』。
「……って事で、どう?皆」
にやりと勝気に笑みを見せ、彼が疲労したアイディアに。
「面白い。私は賛成だ」
「とても素敵だね、僕も勿論賛成だよ。皆はどう?」
珍しくウォーリアさんまでが、賛同の意を示し、セシルもにこやかに同意見。
仲間内でも皆の纏め役的な立場にいる2人が、揃って意思を示したものだから、異を唱えるものも出ず。
「賛成だ。俺も手伝うぞ、ジタン」
「ジタンとフリオニールだけじゃあ人手が足りないだろ、俺もやるからな!」
「あ、僕も手伝うからね。バッツも器用だけど、3人だけじゃ大変でしょ」
「ルーネスの言う通りだ、その程度の作業なら俺でもできる」
「いやスコール、どうせなら全員で作業すべきだ。できない奴にはできる奴が指導してやればいい」
「クラウドの言う通りっス、勿論俺もやるっスよ!あ、ティナ、ティナには俺が……」
「ちょーっと待てティーダ!レディのお相手は俺がする!」
「え?」
珍しく全員が饒舌気味になって、久し振りの和やかな雰囲気が漂う中。
私たちは、ジタンの提案を実行に移した。
*
最後の闘いは、もう目の前。
無意識に握り締めるのは、この世界でずっと携帯し続けてきた剣の柄。
急いで視線を巡らせると、皆互いに己の得物を握り締めている。
互いの得物に掘り込んだのは、仲間ひとりひとりの名前。
元の世界に戻った時に、もしもこれが手元にあるならば。
お互いの記憶や気配のひと欠片でも、思いだせるような気が、するから。
(……必ず勝つ。みんなで、一緒に)
私は正面を見据え、剣を抜いた。
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二次創作歴はオンラインで10年程度。たまに好きジャンルのアンソロ本に寄稿させていただいてました。
此度はソフト未購入なのにムービーと素敵サイト様の作品によって墜落→6キャラ総愛され→本編6カップリングプラス、とブログがおかしな進化中。結局ハード込みでソフトお買い上げ(笑)自プレイはチュートリアルで既に断念気味。