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勢いだけでとりあえず開設した二次創作保管庫です。「二次創作」をご存知ない・嫌悪を覚える方は閲覧をご遠慮ください。DDFF及びFF6にて魔導の少女を溺愛する駄文を羅列いたします。
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2024/11/22 (Fri) 03:19
Posted by シスターM
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こんばんは、相変わらず無茶苦茶な更新をしている管理人です。
最近週末が結構多忙で、創作に没頭できずトホホです。
ただでさえネタも浮かばず(爆)

突発的に考えたネタを投下します。
単に今日、子供が風邪で休んで昼寝してたので、テーマも『昼寝』…オイ!
これが本気だから、困ったものです、自分。

空は快晴、更に心地良い風が吹く。


『本日は晴天也。』


(……ふむ)
私の目の前、目測した距離にして約3メートル先。
木陰に背を預け、目を閉じている少女の寝姿。
星屑のような光を宿す髪が、時たま風に遊ばれて。
大変に心和む、午後のひととき。
なのだが。
(このような薄着で、大丈夫なのか?)
様々な世界から召還された仲間のうちでも、ひときわ体の露出部分が多いと思われる少女。
しかし本人へ直に質した際、浮かんだのは困惑の表情だった。
彼女曰く、『寒暖の差に影響を受けにくい体質のようだ』との事で。
事実、凍てつく様な風が吹き荒ぶ戦場へ赴いたとしても寒がる素振りなど見せず、平然としている。

さりとて、やはり無防備な寝姿を長く晒している状況たるもの、厄介だ。
いくら寒さに耐久性があるといっても、風に素肌を晒し続ければ、体温を奪われるであろう。
私は意を決すると、気配を消して少女に歩み寄り、傍らにひざまづいてその肩を揺する。
「ティナ、起きろ」
静かに呼びかける声が、我ながら驚く程に、優しげにも聞こえる。
「ん……」
されど、少女が目を覚ます気配は皆無で。
「……ふむ」
はてどうしようか、これは難問だ、と腕組みなどしつつ思考を巡らせて。
結局、ありきたりの結論に落ち着いた。
少女をなるべく起こさぬように気遣いつつ、細い体を両腕で抱き上げる。
思った以上にその体重は軽く、正直十分な栄養を摂取できているのか不安になった程で。
しかも、無意識にか私の鎧に体を凭れさせかけると、身じろぎひとつせず寝息を立てている。
(コスモスの加護を感じて、思いがけず熟睡できているのかもしれぬな)
幼子のような寝顔に、安堵の溜息がもれた。

少女を抱えたまま、館へ歩み始めた私たちを、一陣の風が優しく包んだ。


   *


心地良い天候の、午後だから。
君もどうか、安らかな眠りを。

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シスターM
性別:
女性
自己紹介:
とうとう40代になった専業主婦。
二次創作歴はオンラインで10年程度。たまに好きジャンルのアンソロ本に寄稿させていただいてました。
此度はソフト未購入なのにムービーと素敵サイト様の作品によって墜落→6キャラ総愛され→本編6カップリングプラス、とブログがおかしな進化中。結局ハード込みでソフトお買い上げ(笑)自プレイはチュートリアルで既に断念気味。
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