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勢いだけでとりあえず開設した二次創作保管庫です。「二次創作」をご存知ない・嫌悪を覚える方は閲覧をご遠慮ください。DDFF及びFF6にて魔導の少女を溺愛する駄文を羅列いたします。
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2024/11/22 (Fri) 03:25
Posted by シスターM
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拍手お礼リサイクル、漸くラストでございます。
いい加減、無駄に数だけ作るのはやめようかなあ…。

お付き合い下さいました皆様、ありがとうございました。

動物園(zoo)

最近のお気に入りは、愛らしい彼ら。


   *


「ティナ、今日も行くんだろ」
「ええ」
バッツと手を繋いで、まず向かう場所は、人気の動物ではなくて。
地球上最大のげっ歯類である、カピバラのいる檻。
ネズミの仲間という割に緩慢な動作と、どこか愛嬌のある表情が好きで。
「……可愛い」
思わず呟く時は必ず、バッツが隣で笑ってくれている。
「何ていうか、和むよなー、こいつら」
「うん」
「ティナ、俺ジュース買ってくっから、ちょっとここで待ってろよな」
「ええ」
カピバラ舎の前では、私がいつも化石になってしまうから、水分補給が必要だ、と。
バッツはいつも主張して、あれこれと世話を焼いてくれる。
子供じみた場所なのかもしれないここに、頻繁に訪れるのにも、いつも付き合ってくれる彼。
いつの間にやら『年間パスポート』まで調達してくれていたのには、びっくりした。

小一時間程愛らしい姿を堪能して、私はバッツに話しかける。
「バッツ、今日はもう行くわ」
「お、そうか?んじゃ、今日はキリンでも見よっか」
「ええ」
いつも文句ひとつ言わず、傍にいてくれているバッツの笑顔が嬉しくて。
「あのね、バッツ。今日はお弁当持って来たの」
内緒にしてきたバスケットの中身を教えてみると、その表情が更に明るくなった。
「マジ?わー楽しみ!」
「あまり期待しないで、それ程のものじゃないわ」
「いいや、ティナの手作りだろ?マジでテンション上がるぜ!」
バッツはそう言うと、ぱっと私の手からバスケットを取り上げて、持ってくれた。
「さ、まずはキリンだ。次にゾウでも見て、それから飯にしような」
「うん」
手を握ったままで話してくれる、バッツの笑顔が嬉しくて。
私も釣られるように笑顔になって、頷いた。

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プロフィール
HN:
シスターM
性別:
女性
自己紹介:
とうとう40代になった専業主婦。
二次創作歴はオンラインで10年程度。たまに好きジャンルのアンソロ本に寄稿させていただいてました。
此度はソフト未購入なのにムービーと素敵サイト様の作品によって墜落→6キャラ総愛され→本編6カップリングプラス、とブログがおかしな進化中。結局ハード込みでソフトお買い上げ(笑)自プレイはチュートリアルで既に断念気味。
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