[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
いい加減、無駄に数だけ作るのはやめようかなあ…。
お付き合い下さいました皆様、ありがとうございました。
動物園(zoo)
最近のお気に入りは、愛らしい彼ら。
*
「ティナ、今日も行くんだろ」
「ええ」
バッツと手を繋いで、まず向かう場所は、人気の動物ではなくて。
地球上最大のげっ歯類である、カピバラのいる檻。
ネズミの仲間という割に緩慢な動作と、どこか愛嬌のある表情が好きで。
「……可愛い」
思わず呟く時は必ず、バッツが隣で笑ってくれている。
「何ていうか、和むよなー、こいつら」
「うん」
「ティナ、俺ジュース買ってくっから、ちょっとここで待ってろよな」
「ええ」
カピバラ舎の前では、私がいつも化石になってしまうから、水分補給が必要だ、と。
バッツはいつも主張して、あれこれと世話を焼いてくれる。
子供じみた場所なのかもしれないここに、頻繁に訪れるのにも、いつも付き合ってくれる彼。
いつの間にやら『年間パスポート』まで調達してくれていたのには、びっくりした。
小一時間程愛らしい姿を堪能して、私はバッツに話しかける。
「バッツ、今日はもう行くわ」
「お、そうか?んじゃ、今日はキリンでも見よっか」
「ええ」
いつも文句ひとつ言わず、傍にいてくれているバッツの笑顔が嬉しくて。
「あのね、バッツ。今日はお弁当持って来たの」
内緒にしてきたバスケットの中身を教えてみると、その表情が更に明るくなった。
「マジ?わー楽しみ!」
「あまり期待しないで、それ程のものじゃないわ」
「いいや、ティナの手作りだろ?マジでテンション上がるぜ!」
バッツはそう言うと、ぱっと私の手からバスケットを取り上げて、持ってくれた。
「さ、まずはキリンだ。次にゾウでも見て、それから飯にしような」
「うん」
手を握ったままで話してくれる、バッツの笑顔が嬉しくて。
私も釣られるように笑顔になって、頷いた。
10 | 2024/11 | 12 |
S | M | T | W | T | F | S |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | |||||
3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 |
10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 | 16 |
17 | 18 | 19 | 20 | 21 | 22 | 23 |
24 | 25 | 26 | 27 | 28 | 29 | 30 |
二次創作歴はオンラインで10年程度。たまに好きジャンルのアンソロ本に寄稿させていただいてました。
此度はソフト未購入なのにムービーと素敵サイト様の作品によって墜落→6キャラ総愛され→本編6カップリングプラス、とブログがおかしな進化中。結局ハード込みでソフトお買い上げ(笑)自プレイはチュートリアルで既に断念気味。