[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
ロックの場合は、もし現代にいたら間違いなく考古学者見習い!と勝手に憶測。
成績抜群じゃないけれど、理論よりも実践派というか、発掘のために体力づくりしてそうです。
実際そんな男の人が彼だと、女性が苦労するのかも(汗)
博物館(museum)
普段は賑やかな人だってイメージがあるけれど、こんな時の彼はとても真剣で。
その横顔は、やはりひとりの研究者。
*
ロックが大学で専攻している博物学の特別展。
チケットを偶然入手したので、彼に声をかけてみると、速攻でOKの返答。
見た目の華美な装飾品だけではなく、その時代の生活用品まで、広い分野の展示物が所狭しと陳列されて。
そのひとつひとつを、彼は丁寧に私へ解説してくれた。
「ロック、これは?」
「ああ、それはね……」
専門的な用語の羅列ではなく、初心者にもよくわかる説明は、さすがだと感心しつつ。
私は全ての展示物を、じっくりと観賞する。
そんな彼が、歩みを止めたのは、ひとつのガラスケースの前。
「ロック?」
「ああ、ごめん。ちょっと待って」
彼の視線が熱心に注がれているのは、小さなケースに鎮座していた装飾品らしきもの。
翡翠だろうか、緑の石が嵌め込まれたその細い鎖は、精巧な細工なのだろうと思われた。
「綺麗な色ね」
「だろ?俺もそう思うよ。こんなに綺麗な形を保ったまま発見されるのは、稀なんだ」
私の言葉にロックは頷き、なおも熱い視線を注ぐ。
「ロックもこんな綺麗なものを、発掘するのね」
「できればね。俺はまだまだ、発掘に参加できる程のもんじゃないからな」
「大丈夫。ロックならできるわ」
根拠はないけれど、私は何故かそう確信して、彼に告げた。
すると、ロックは私を見て目を丸くしてから微笑んだ。
「……不思議だな。ティナがそう言ってくれると、本当にできそうな気がするよ」
そして一年後、彼は本当に、遺跡の発掘に参加するため旅立った。
『君と一緒に見たような、凄い発見をするからな!期待してろよ!』
現地から送信された彼らしいメールの文面に、私は笑みが零れた。
10 | 2024/11 | 12 |
S | M | T | W | T | F | S |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | |||||
3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 |
10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 | 16 |
17 | 18 | 19 | 20 | 21 | 22 | 23 |
24 | 25 | 26 | 27 | 28 | 29 | 30 |
二次創作歴はオンラインで10年程度。たまに好きジャンルのアンソロ本に寄稿させていただいてました。
此度はソフト未購入なのにムービーと素敵サイト様の作品によって墜落→6キャラ総愛され→本編6カップリングプラス、とブログがおかしな進化中。結局ハード込みでソフトお買い上げ(笑)自プレイはチュートリアルで既に断念気味。