勢いだけでとりあえず開設した二次創作保管庫です。「二次創作」をご存知ない・嫌悪を覚える方は閲覧をご遠慮ください。DDFF及びFF6にて魔導の少女を溺愛する駄文を羅列いたします。
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拍手お礼過去ログリサイクル、短いですが数は多いですよ(苦笑)。
まだまだ続きます…。
まだまだ続きます…。
美術館(art museum)
静謐な空間に、響くのは足音。
「素敵な絵ね」
「本当だね」
私の隣で静かに語るセシルは、周囲の空気に自然に溶け込んでいた。
*
この街では中々開催されない大きな美術展の招待券を、偶然2枚入手できて。
同伴を快く承知してくれたのが、セシル。
彼自身も美術に興味があるそうで、時折語る内容は、こちらが驚く程含蓄のあるもの。
美術館の学芸員にも負けない程の解説をお供に、楽しく観賞することができた。
見学後、2階のティールームで一服。
「今日はありがとう、セシル。とても参考になったわ」
「こちらこそ楽しかったよ。思った以上に見応えのある美術展だったね」
「ええ」
紅茶を片手にあれこれと印象深い作品について語り合う、充実したひととき。
また、機会があればいいな、と頭の中でぼんやりと思った。
ふと会話が途切れ、心地良い沈黙が訪れると。
セシルが不意に、私の名を呼んだ。
「ティナ」
「なあに?」
顔を上げると、まるで肖像画のように整った笑みを浮かべたセシルが、こちらを見つめて。
「君さえ良ければ、また一緒にこうして逢いたいね」
私と同じ事を考えてくれていたのが、嬉しくて。
私は「ええ」と静かに、そして力強く、頷いた。
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シスターM
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女性
自己紹介:
とうとう40代になった専業主婦。
二次創作歴はオンラインで10年程度。たまに好きジャンルのアンソロ本に寄稿させていただいてました。
此度はソフト未購入なのにムービーと素敵サイト様の作品によって墜落→6キャラ総愛され→本編6カップリングプラス、とブログがおかしな進化中。結局ハード込みでソフトお買い上げ(笑)自プレイはチュートリアルで既に断念気味。
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