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最後は夢想さん…というか、太陽さんに飾っていただきました。
というか、どう見てもオールキャラ的幕間話のラブ度-30点(爆)。
たまにはこんな日がないかなー?なんて考えてて…すみませんでしたっ!
10 今を踏み出す力を
戦いは好きじゃない、と彼が言う。
*
「元々俺って、別に戦士じゃないっスからね」
「そうだったの?」
ティーダの言葉に首を傾げると、彼は熱心に、自分が元の世界で行っていたスポーツについて説明してくれた。
それは私の世界には存在し得ない技術を駆使した、球体の水槽の中での競技。
「凄いわ、ティーダ。一度見てみたい」
「俺も是非見てもらいたいっスよ!でも、ここじゃスフィアプールなんてないし……」
「……水があれば、できそう?」
へ?と目を丸くする彼の横で意識を集中し、魔力を高めてコントロール。
「……で、今この状態なんだな」
呆れたように声を上げるウォーリアに、私は頭を下げる。
「ごめんなさい。でも、どうしても一度、見てみたかったの、ティーダのプレイを」
「ああ、いや、君を責めているわけではない」
「問題はないよ、ティナ。皆も何だか楽しそうだし、いい気分転換になったろうからね」
ウォーリアは私の態度にどこかうろたえた様子を見せてから、溜息をひとつ。
その隣で、セシルがくすりと笑みを零すと、彼と同じ方向を見つめた。
そこには先程私が魔力で作り上げた、水の球体。
嬉々として飛び込んだティーダを追って、バッツやジタン、果てには巻き込まれたスコールも今は水の中。
フリオニールとクラウドは、苦笑いをしつつも彼らに声援を投げかけて。
彼らの隣で見ているルーネスは、羨ましそうな表情にも見える。
「幸い敵の気配もなしですから、休憩を兼ねて今しばらく彼らの勇姿を観戦しましょう」
「それもそうだな。ティナ、君も一緒にどうだ」
「ええ」
セシルの発言を受けたウォーリアの言葉に、私は素直に了承の返答をして。
彼らの後をついて、歩き始めた。
*
好きじゃない戦いの前だからこそ、今だけは心の休息を。
そして。
また先へ踏み出すための、力を。
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二次創作歴はオンラインで10年程度。たまに好きジャンルのアンソロ本に寄稿させていただいてました。
此度はソフト未購入なのにムービーと素敵サイト様の作品によって墜落→6キャラ総愛され→本編6カップリングプラス、とブログがおかしな進化中。結局ハード込みでソフトお買い上げ(笑)自プレイはチュートリアルで既に断念気味。