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勢いだけでとりあえず開設した二次創作保管庫です。「二次創作」をご存知ない・嫌悪を覚える方は閲覧をご遠慮ください。DDFF及びFF6にて魔導の少女を溺愛する駄文を羅列いたします。
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2024/11/23 (Sat) 18:44
Posted by シスターM
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空飛ぶ青い何か。 様から拝借した「戦場の大地10のお題」、8作目は獅子さんです。
今回のお題中は、彼とのラブ度が一番高いと思います。
おかしいな、こんなつもりではなかったのに…。
何となく、彼には片想いが似合いそうなのですけどねぇ。今回はおかしいですよ。

8 抱えてきた重み

ひとりで抱えるな、と。
あなたはいつも、諭してくれる。


   *


背中から包み込んでくれる温もりは、あなたの証明。
不意に姿勢を返されて、正面から抱き締められる。
広い胸に顔を埋めて、あなたの匂いを思い切り嗅いで確かめる。
目を閉じて、あなたの鼓動を全身で感じながら、深呼吸。
「ありがとう、スコール」
小さな声だったけれど、ちゃんと届いていたようで。
私の背に回された腕の力が、強くなった。

「何か、あったか」
髪を撫でつつ囁きかけてくれる、一言に。
「……いいえ」
彼の背中にしがみついて、答える。
溜息と共に額へ落とされるのは、温かくて柔らかい感触。
顔を上げると、真摯な瞳が私を捉えて。
「ひとりで、抱えるな」
薄い唇がぼそりと告げて、そのまま端整な顔が近付いてきたから。
そっと、目を閉じた。

合わさっていた唇が、離れていくのが寂しくて。
目を開けたら、至近距離に悪戯っぽい笑顔。
「!?」
「続きは、俺の部屋で」
気が動転する私を抱き上げ、何もなかったように歩き出すから。
そっと体重を預けて、目を閉じた。


   *


滅多に口に出さないけれど、私がひとりになった時、必ず傍に来てくれる。
渦巻く不安で重くなった心を、一緒に支えてくれる。

たったひとりの、優しいあなたが。
ここにいてくれて、嬉しい。

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プロフィール
HN:
シスターM
性別:
女性
自己紹介:
とうとう40代になった専業主婦。
二次創作歴はオンラインで10年程度。たまに好きジャンルのアンソロ本に寄稿させていただいてました。
此度はソフト未購入なのにムービーと素敵サイト様の作品によって墜落→6キャラ総愛され→本編6カップリングプラス、とブログがおかしな進化中。結局ハード込みでソフトお買い上げ(笑)自プレイはチュートリアルで既に断念気味。
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