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拙宅の中では何かと贔屓というか、扱う件数が際立って多い兵士さん、今回は甘さゼロです。
7+6といった方が正しいものになってしまいましたね(汗)
このタイトルから思いついたお話が、どうしてもこうなってしまったので…。
ま、彼はどうせまた別の機会にイチャコラできるだろうから、いいでしょう(マテ)
7 胸の誓約に縋りつき
確かに、ここにあった。
*
目を覚ましてしまった理由は、思い当たらないけれど。
周囲が全て寝静まった気配を察し、そっと身を起こす。
今夜の火の番を担当してるのは、確か。
「──ティナ?」
どうした、と静かな声で問いかけてくるクラウドに、首を振って。
「目が覚めてしまったの。少しだけ、ここにいてもいい?」
小声で問いかけると無言で頷き、隣を指で示してくれた。
体を冷やさぬようにとの、彼の気遣いが嬉しくて。
「ありがとう」
「別に」
彼らしい素っ気無い返答に、不思議と口元が綻んだ。
薪の爆ぜる音が、無音の空間を時々揺らす中。
「ティナ、聞きたい事がある」
沈黙を打ち破り、声をかけてきたのはクラウドだった。
「なあに?」
「あんたは、罪が許されると思うか」
淡々とした普段通りの口調だったけれど、その眼差しは真剣そのもので。
私はしばし考えてから、口を開いた。
「わからない。私は、私の罪が許されたとは思っていないから」
「あんたの、罪?」
首を傾げた彼に頷いて、私は続ける。
「事実はずっとなくならないの。犯してしまった罪そのものは、消えないから」
「……」
「でも、自分が事実を受け入れることはできるわ。そして、償う道を選ぶ事も」
目を閉じて思い浮かべるのは、仲間のひとり。
常勝将軍と謳われ、ひとつの国すら滅した彼女の、凛とした眼差し。
未来を作り出すために戦うことへの、決意。
だから、私も。
「誓うの。未来を作るって、自分に。そして、失ったたくさんの命に」
「……そうだな」
クラウドは、静かに呟き、空を見上げた。
*
大丈夫、私。
守りたいものをちゃんと見つけたから、戦える。
かつて仲間と誓った思いは、今もこの胸に。
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二次創作歴はオンラインで10年程度。たまに好きジャンルのアンソロ本に寄稿させていただいてました。
此度はソフト未購入なのにムービーと素敵サイト様の作品によって墜落→6キャラ総愛され→本編6カップリングプラス、とブログがおかしな進化中。結局ハード込みでソフトお買い上げ(笑)自プレイはチュートリアルで既に断念気味。