勢いだけでとりあえず開設した二次創作保管庫です。「二次創作」をご存知ない・嫌悪を覚える方は閲覧をご遠慮ください。DDFF及びFF6にて魔導の少女を溺愛する駄文を羅列いたします。
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1の戦士→ナイトでクラスチェンジなさった主人公。
熱血漢のイメージを勝手に抱いていた自分、公式サイトで線が細めに見えなくもなかった彼にビックリ。
言葉遣いで安心しましたけれどね。
年齢は20代半ば位か後半で、ティナにとっては兄もしくは父のスタンス希望です。
・・・と申しつつ、書いてみたら口調がどう見ても40代以降っぽい感が(汗)
熱血漢のイメージを勝手に抱いていた自分、公式サイトで線が細めに見えなくもなかった彼にビックリ。
言葉遣いで安心しましたけれどね。
年齢は20代半ば位か後半で、ティナにとっては兄もしくは父のスタンス希望です。
・・・と申しつつ、書いてみたら口調がどう見ても40代以降っぽい感が(汗)
「君は、それでいいのだよ」
彼は、そう言って、笑った。
*
休息の時間になって、私はひとり、風吹く草原に佇んでいた。
さわさわと、風が草を揺らすのが、心地良い。
空を見上げれば、温かく優しい、太陽光線のシャワー。
(あたたかい、ひかり。……光)
漠然としか記憶していないけれど、帝国では味わう事のなかった空気。
あの場所では、私の周囲には、いつも死と破壊が付きまとっていて。
まるで、闇の中。
「……っ」
訳もなく襲い掛かる、悪寒。
無意識に、自分の身を自分の両腕で抱き締める。
「ティナ、どうした?」
不意に声をかけられて、途端に悪寒が抜けていく。
立っていたのは、騎士鎧に身を包んだウォーリア・オブ・ライト。
自らに厳しく、そして他者にも決して甘くはないけれど、優しく見守ってくれている人。
この人の周囲には、いつも眩しいほどの光が満ちていると思う。
「気分でも優れないのか?」
「あ、いいえ、大丈夫。ごめんなさい」
「そうか?ならばいいのだが、何かあればすぐ言うのだぞ」
「……はい」
私の言動には腑に落ちない点があったのかもしれないが、彼は納得してくれたらしく。
そのまま私の隣に立って、空を見上げる。
互いに進んで何かを語るような性質ではないので、無言のままに時は流れて。
ふと、ウォーリアが、口を開いた。
「ティナ」
「はい」
「君は、闇が怖いか」
「……。怖い、です」
私は、答えた。
闇。
混沌と破壊に繋がるもの。
私の中に潜んでいて、幾度も私を苦しめるもの。
そう、ここでも私は、仲間を傷つけた。
意思を封じ込められて、心を凍らされて。
かつての『操りの輪』のように、全てを取り上げられたままに。
命じられたままに、全て、壊そうと。
ぞくり、と再び背を走る悪寒。
「……すまなかった。怖がらせてしまったようだな」
唐突に、ウォーリアから声がかけられて。
彼の大きな手が、私の頭を優しく撫でてくれた。
首を傾げた私に微笑みかけて、彼は続ける。
「ティナ、いいのだよ、それで」
「ウォーリア?」
「君は混沌の、破壊の力に操られた過去を悔やんでいる。怯えている。それで良いのだよ」
「どう、して?」
「闇の恐ろしさを知ったものならば、光の尊さを誰よりも理解できるだろう?」
「!」
私はそう思うぞ、と。
ウォーリアさんは、再度私の頭を撫でて、語る。
「君は光を知れ。光を守れ。光はいつも、我等とともにあるのだから」
「……はい」
「良い子だ」
最後に私の肩を軽く叩き、彼の手が、離れて行った。
*
あの人のような、眩しいほどの光は。
今の私には、まだ手が届かないかもしれないけれど。
きっと、いつかは。
彼は、そう言って、笑った。
*
休息の時間になって、私はひとり、風吹く草原に佇んでいた。
さわさわと、風が草を揺らすのが、心地良い。
空を見上げれば、温かく優しい、太陽光線のシャワー。
(あたたかい、ひかり。……光)
漠然としか記憶していないけれど、帝国では味わう事のなかった空気。
あの場所では、私の周囲には、いつも死と破壊が付きまとっていて。
まるで、闇の中。
「……っ」
訳もなく襲い掛かる、悪寒。
無意識に、自分の身を自分の両腕で抱き締める。
「ティナ、どうした?」
不意に声をかけられて、途端に悪寒が抜けていく。
立っていたのは、騎士鎧に身を包んだウォーリア・オブ・ライト。
自らに厳しく、そして他者にも決して甘くはないけれど、優しく見守ってくれている人。
この人の周囲には、いつも眩しいほどの光が満ちていると思う。
「気分でも優れないのか?」
「あ、いいえ、大丈夫。ごめんなさい」
「そうか?ならばいいのだが、何かあればすぐ言うのだぞ」
「……はい」
私の言動には腑に落ちない点があったのかもしれないが、彼は納得してくれたらしく。
そのまま私の隣に立って、空を見上げる。
互いに進んで何かを語るような性質ではないので、無言のままに時は流れて。
ふと、ウォーリアが、口を開いた。
「ティナ」
「はい」
「君は、闇が怖いか」
「……。怖い、です」
私は、答えた。
闇。
混沌と破壊に繋がるもの。
私の中に潜んでいて、幾度も私を苦しめるもの。
そう、ここでも私は、仲間を傷つけた。
意思を封じ込められて、心を凍らされて。
かつての『操りの輪』のように、全てを取り上げられたままに。
命じられたままに、全て、壊そうと。
ぞくり、と再び背を走る悪寒。
「……すまなかった。怖がらせてしまったようだな」
唐突に、ウォーリアから声がかけられて。
彼の大きな手が、私の頭を優しく撫でてくれた。
首を傾げた私に微笑みかけて、彼は続ける。
「ティナ、いいのだよ、それで」
「ウォーリア?」
「君は混沌の、破壊の力に操られた過去を悔やんでいる。怯えている。それで良いのだよ」
「どう、して?」
「闇の恐ろしさを知ったものならば、光の尊さを誰よりも理解できるだろう?」
「!」
私はそう思うぞ、と。
ウォーリアさんは、再度私の頭を撫でて、語る。
「君は光を知れ。光を守れ。光はいつも、我等とともにあるのだから」
「……はい」
「良い子だ」
最後に私の肩を軽く叩き、彼の手が、離れて行った。
*
あの人のような、眩しいほどの光は。
今の私には、まだ手が届かないかもしれないけれど。
きっと、いつかは。
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女性
自己紹介:
とうとう40代になった専業主婦。
二次創作歴はオンラインで10年程度。たまに好きジャンルのアンソロ本に寄稿させていただいてました。
此度はソフト未購入なのにムービーと素敵サイト様の作品によって墜落→6キャラ総愛され→本編6カップリングプラス、とブログがおかしな進化中。結局ハード込みでソフトお買い上げ(笑)自プレイはチュートリアルで既に断念気味。
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